私がシクロクロスを始めて以来初めての「最終戦じゃない」桂川。天気予報通りに雨は降ったが、予想に反してコースコンディションは良好。天気も良く、2月にしては暖かいなかでのレースとなった。
立ち回りの悪さや細かいミスで損をしたが、なんとかレースをまとめ、今シーズンの関西CX総合優勝を確定させた。
2/4 関西シクロクロス第10戦 桂川 E1
天候:晴れ 14度
コースコンディション:グラウンド+草地、ドライ
リザルト:4位/73名(9周回 +2:39 順位5% フルラップ完走28名)
機材
Ridley X-Night Disc 1号車
- 前輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.5bar
- 後輪: Yoeleo SAT C45 DB PRO / Panaracer CGCX + Insert / 1.6bar
※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準
動画
すくみずログ YouTubeチャンネルでレース動画を公開中
関西CX第10戦 桂川
最終戦じゃない桂川
例年「千秋楽」と呼ばれる桂川だが、全11レースが開催される今シーズンの関西シクロクロスでは第10戦とされた。
私がシクロクロスを始めた2008年頃からはずっと、(開催中止になった2020-21シーズンを除けば)毎年桂川が最終戦だっただけに、少し変な感じがする。
会場は京都市内を流れる「桂川」の河川敷。
河川敷系の会場は、細長い敷地を活かした平坦な高速コースになりがちだが、桂川は
- コース前半はグラウンド周囲を走る直線的な高速セクション
- コース後半は土手の起伏を利用したテクニカルセクション
と、コース前半と後半でハッキリ性格が分かれるレイアウトになっている。
ロード競技的な高速巡航を行うコース前半に対して、コース後半は、土手の直登やコーナーの立ち上がりで高強度のマイクロインターバルが掛かる。
また、雨が降った場合ヌルヌルの泥になり、難易度は一気に上がる。
関西CX総合ランキングの行方
シーズン終盤となり、気になってくるのは総合ランキングの行方だ。
第9戦 堺浜終了時は現在私がトップ。2位の笛木君には264ポイント差をつけている。
第9戦 堺浜終了時の関西CX E1総合ランキング
- 1 川村 誠 1160
- 2 笛木 睦紘 896
- 3 村田 憲治 874
- 4 腰山 雅大 806
- 5 横山 航太 850 ※桂川は欠場
- 6 副島 達海 560
関西CXのポイントテーブルは次のようになっている。
順位 | ポイント |
1位 | 200 |
2位 | 160 |
3位 | 140 |
4位 | 120 |
5位 | 110 |
6位 | 100 |
7位 | 90 |
8位 | 80 |
9位 | 70 |
10位 | 60 |
11位 | 58 |
12位 | 56 |
13位 | 54 |
14位 | 52 |
15位 | 50 |
実力者の副島たつーみと横山航太の追い上げで2位以降のランキングは変動するだろうが、私は残る2戦をそれなりの位置で完走すれば総合表彰は安泰といえる。
試走とセッティング
土曜日は固定ギヤのシクロクロスレース「TRACKLOCROSS」が開催される関係で、試走時間が13:30-15:00に繰り上げられたため、いつもより気持ち早めに家を出て会場へ向かう。
ほぼ完全にドライな路面状況を見て、前後CGCXで走り出す。コース前半は前を見て踏むだけなので良いとして、コース後半のテクニカルセクションでセッティングや走り方を試行錯誤する。
コーナーの配置が意地悪で、進入ラインとスピードをうまくコントロールしないとオーバースピードで曲がれなかったり、失速して脚を使ってしまう。
ただ、ドライコンディションで走る限りは、難易度はそこまで高くない印象を受けた。速く走るのは難しいものの、そこそこのスピードであれば難なくクリアできる。
パンクしやすい箇所は少ないが、路面の凸凹でバイクが跳ねるので空気圧は低めが良さそうだ。
そしてレース前日の夜は、予報通り夜から朝方にかけて雨が降った。
泥レースも覚悟していたが、思ったほど降水量が多くなかったのか、路面はゆるくならなかった。
むしろ適度な水分で走りやすくなったくらいだ。
ドライからヘビーマッドまで対応できるようにタイヤを揃えてきたが、結局、一番ドライ寄りのセット:前後CGCXを選択した。
天気は良く気温も14度ほど。日が差すと暑いくらいだったので招集直前にインナーを脱ぎ、ミレーのメッシュインナー+ワンピースというレイヤリングに。グローブも夏用ロングフィンガーを選択した。結果的にこれで暑くも寒くもなかったので、正しい判断だったようだ。
レースレポート
最前列からスタート。最初の踏み出しでコッシーが飛び出し、その後ろにつく。
しかし、桂川のスタート後は長いストレートが続く。シングルスピードバイクに乗るコッシーの脚が回りきって、速度が伸びなくなったところをパス。
長いストレートエンドではホールショットを獲得。そういえば今シーズン初めてかもしれない。
たつーみは今回車載カメラをつけているようで、今のうちに誰かの背中を撮っておきたいのか、後ろをついてくる。
そのままグラウンドを抜け、キャンバー区間を半分ほど過ぎたところでたつーみが前に。
順位が入れ替わると、あっという間に離れていった。
2周目に入ると、ロードで実力者の寺崎さん、小森さん、あと滉太が上がってきて4名のパックに。
ここから小森さんが抜け出して2位単独という状況になった。
私と寺崎さん、滉太の3名で3位パックを造り、前を追うという展開。
コース前半の平坦区間は寺崎さんが機関車になり、コース後半のテクニカル区間は私が前に出る。滉太はずっとツキイチ太郎で1ミリも前を引かない。
そのうち捕まえられるか?と思っていたが、小森さんとのタイムギャップはむしろ1周1~2秒ずつ開いていく。
そのまま周回を重ねて8周目。後続のパックから村田さんが抜け出しているのが見える。
まさかと思ったが、そのまま単騎で追いついてきて、残り2周回となる9周目に入る頃には4名パックに。
グラウンド区間で村田さんが前に出てペースが上がり、滉太を道連れに少し遅れる。
いよいよ我慢ならなくなったのか、キャンバー区間の途中でついに滉太が前に出て追撃。レース開始後50分。初めて私のGoProに滉太が映った。
そのまま村田・寺崎パックに合流。4名となって一息ついたところで、滉太が飛び出した。もちろん反応するが、キャンバーで小さなミスをして遅れ、そのまま取り逃がしてしまう。
美味しいところを全部持っていかれ、最終周回は私、村田さん、寺崎さんの3人で残念賞の4位争い。
順位が入れ替わりながら三つ巴の攻防となるが、キャンバー区間後半で村田さんがパックの先頭へ。しばらく抜きどころが無いので背後について、ゴールスプリントに備える。
ピット前を通過し、最終コーナーまでのストレート部分で横に並ぶ。
頭一つ先行し、180度ターンする最終コーナーをパックの先頭で抜けてスプリント。
パック内の争いはなんとか制して、4位でフィニッシュした。
レースを振り返って
決して調子が悪いわけでは無いが、立ち回り方が良くなかったし、肝心な場所でミスをしてチャンスを逃してしまっていた。
(JCX転戦勢が参戦するため予想していたことだが)表彰台から遠ざかっているシーズン後半戦。
「もう1度表彰台に乗れるなら桂川しかない」と思っていただけに、4位は残念だ。
とはいえ、4位争いには勝ったし、レースは落とさなかった。
ポイントを上積みし、残すところ1戦にして私の今シーズンの関西CX総合優勝は確定。ひとまず肩の荷が下りた気分だ。
第10戦 桂川終了時の関西CX E1総合ランキング
- 1 川村 誠 1280
- 2 笛木 睦紘 986
- 3 村田 憲治 974
- 4 腰山 雅大 854
- 5 横山 航太 850
- 6 副島 達海 760
2位以降はまだわからない。
(横山)コータは2位の可能性を残している。例えば最終戦でコータが優勝した場合、笛木くんが総合2位を守るには10位以上でゴールする必要がある。
また、現在3位の村田さんとは僅か12ポイント差。ここも十分入れ替わる可能性がある。
桂川が終わるとシーズンの終わりを感じるが、今年の関西シクロクロスシリーズ戦はまだ1レースある。
最終戦 二色の浜では表彰台にチャレンジしたい。
応援・撮影・サポートありがとうございました。