ガーミンのスマートウォッチ、Forerunner 955/255用の最新ソフトウェアがリリース。アラームやグラフの操作性が改善されたほか、細かい不具合も修正されている。
ガーミンウォッチのハイエンド機種を立て続けに購入
昨年末にGarmin fenix 7Sを買ったばかりなのだが、実は最近ランニング・サイクリング・マルチスポーツ向けモデルの最上位モデル、Forerunner 955 Dual Powerを買い足した。
955を買った最大の理由は、レビューでも触れたように、fenix 7Sのバイブレーションは弱く、アラーム音も小さいこと。特にバイブレーションはかなりお上品な強さで、安静にしていないとまず気づかない。
他に、画面が大きい方が地図を見やすそうなこととか、fenix系とForerunner系のハイエンド機種を使い比べてみたかったとか…
Forerunner 955 / 255シリーズ 最新ソフトウェア Ver 14.13(2023年1月末)
プラスチッキーだが軽い本体、結構違うソフトウェアの挙動など、比較レビューを書こうと思っていた矢先、
Forerunner 955シリーズ、およびForerunner 255シリーズにソフトウェアバージョン14.13がリリースされた。
2月1日現在、順次適用中のようだが、私は幸運なことに1月末の早いタイミングでアップデートが降りてきた。
Chang Log for 14.13:
Forerunner 955 Series Software Version 14.13
- Improves the incident detection logic.
事故検知のロジック改善- Improves the indoor pace calculation.
インドアペース計算を改善- Improves the alarm and timer organization.
アラーム・タイマーの構成を改善- Improves auto pause during ultra run activities.
ウルトラランアクティビティのオートポーズ挙動を改善- Improves pairing with a phone to simplify the user input required.
電話とのペアリングを改善しユーザー入力を簡略化- Adds a chart data field option for select data fields.
一部データフィールドにチャートデータフィールドオプションを追加- Adds chart and graph scrolling on select screens.
チャートとグラフのスクロール機能を追加- Adds distance to next fork data field in trail run activities.
トレイルランアクティビティにて、次の分岐までの距離を表示する機能を追加- Adds support for entering an unspecified gender in the user profile.
ユーザープロファイルに性別不定を追加- Fixes issues with data fields used on watch faces and in activities.
ウォッチフェイスとアクティビティで使用されるデータフィールドの不具合を修正- Fixes issues with using a workout during an activity.
アクティビティ中にワークアウトを行う際の不具合を修正- Fixes other minor issues.
その他細かい不具合の修正
2023/2/3追記
ガーミンジャパンのウェブサイトに更新情報が追加された。
v 14.13(2023/02/01)
- 屋内アクティビティのペース計算の改善
- アラーム&タイマーに関する改善
- ウルトラランアクティビティ中の自動ポーズに関する改善
- ペアリングに関する改善
- アクティビティのトレーニングページカスタムデータ種類に“チャート“を追加
- UI改善
- トレイルランアクティビティのデータ項目に“次の分岐“を追加
- ユーザープロフィールの性別設定に“回答しない”を追加
- アクティビティとウォッチフェイスのデータ項目に関する問題の修正
- アクティビティ中にワークアウトを開始した場合に発生する問題の修正
- その他様々な修正
軽く使ってみて、良くなったな?と感じたのは以下の3点。
- アラーム・タイマーの構成を改善
- チャートとグラフのスクロール機能
- ボタンショートカットの改善
アラーム・タイマーの構成を改善
以前のソフトウェアでは、955のアラーム・タイマー・ストップウォッチはすべて別メニューとなっており、アラームの設定画面もとても使いやすいとはいえないものだった。
これがアップデートに伴い、fenix 7Sと同様のインターフェースとなった。
時計画面でUPボタンを長押しすると設定画面が表示され、上から2番目の「アラーム&タイマー」を選択すると、アラーム・タイマー・ストップウォッチ・Altタイムゾーン(ワールドタイム機能)の画面に遷移する。
アラーム画面は一覧表示され、タッチパネル搭載機種の場合は、右端をタッチするとON/OFFをトグルできる。
毎日の起床アラームはもちろん、週末の遠征時など、単発のアラーム設定も行いやすくなった。
チャートとグラフのスクロール機能(FR955)
時計画面を表示している状態から、UP/DOWNキーを押下するとウィジェットという項目が表示され、スマートフォンの通知やカレンダーの予定、各種ライフログを確認できる。
このとき、心拍数やBody Batteryのグラフの履歴をスクロールして確認できるようになった。
なおUP/DOWNキーを押すと、カーソルが左右に移動する。
ボタンショートカットの改善(FR955)
Forerunner 955の本体側面には合計5個の物理ボタンがあり、これらを長押し・同時押しすることで、予め設定していた機能を呼び出せる。(255の場合 DOWN長押しで音楽機能呼び出しのみ)
今まで使ってきたガーミンウォッチではDOWN長押しを心拍転送モードに設定していた。
心拍転送モードは、内臓の光学式心拍計のデータをAnt+やBluetoothで飛ばす機能だ。ガーミンウォッチを心拍センサーとして使えるので、Zwiftワークアウトでいつも使っていたのだけど、Forerunner 955では、以前はDOWNキーが音楽再生に固定されていて設定変更できなかった。
もちろん、他のボタンに設定すれば良いのだが、慣れ親しんだ操作系を変えたくない…
また、同時押しの挙動もおかしく、START-STOP + DOWNをタッチパネル有効・無効切り替えに設定していると、うまく動作しなかった。
ソフトウェアアップデートでこれらの不具合が解決。マトモに使えるようになった。現在は下図のようにショートカットを設定している。
なお「フラッシュライト」は画面全体を白色で発光させる機能だ。明るさはたかが知れているが、真っ暗なところで手元を少し照らすくらいなら十分使える。
使い勝手はかなり向上
Forerunner 955の発売は2022年6月。半年以上経過してようやくか…という感じもするが、ガーミン製品の初期ソフトウェアが酷い出来なのはお約束だ。
新機種に飛びついて、開発途中か?俺はデバッグ要因か?と思うような経験をしてきた身としては、機能の充実を素直に喜びたい。
アップデートは順次提供中とのことで、人によってはまだ時間がかかるかもしれないが、現在のペースからいくとあと数日でほぼ全員のForerunner 955/255ユーザーに行き渡るのではないだろうか。