【レビュー】GARMIN Forerunner 965 ~鮮やかで高解像度なAMOLED(有機EL)搭載ガーミンウォッチをForerunner 955と比較~

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GARMIN Forerunner 965

ランニング・トライアスロン向けガーミンウォッチ「Forerunner」シリーズとして初のAMOLED(有機EL)搭載機種。
従来のMIP液晶と比べて表示品質は飛躍的に向上し、鮮やかかつ高精細な表示になった。
輝度も高く、晴天の屋外でも見やすい一方、バッテリーライフは大幅に短くなり、スマートウォッチモードではFR955の15日間に対し、7日ほどしか持たない(常時表示設定ONの時)。
なお、ディスプレイ以外の機能面は従来機種Forerunner 955と同等となっている。

評価 ★★★★☆

購入価格 84800円

長所 -Pros-

  • 鮮やかで高解像度なAMOLED
  • ボディ形状が変更され、FR955よりフィット感が良い

短所 -Cons-

  • バッテリーライフが短い
  • ディスプレイが曲面のため保護フィルム貼り付けが難しい
目次

毎月1本、ガーミンウォッチ

fenix 6Sからの買い替えで2022年の年末にfenix 7S Sapphire Dual Power、翌年1月末にForerunner 955 Dual Powerと、立て続けにガーミンウォッチを購入し、さすがに散財が過ぎたな…と思っていたところ、新製品が発表された。

ここまできたら2本も3本も同じ。「ガーミン自腹アンバサダーとして、これは買わなければ」という謎の使命感で、Forerunner 965を発売日(2023年4月4日)に購入した。

左からfenix 7S Sapphire, Forerunner 955 Dual Power, Forerunner 965, fenix 6S

Forerunner 965は、MIP液晶にかわり、シリーズ初のAMOLED(アクティブマトリクス方式有機EL)を採用。
バッテリーライフが犠牲になったものの、表示品質が飛躍的に向上した。

機能はForerunner955と同等

ランニング・トライアスロン向けガーミンウォッチ「Forerunner」シリーズ※のフラッグシップにあたる900番代は、
935→945→955と、新型が出るごとに数字が増えてきた。

※商標の関係で、日本国内では945まで「ForeAthlete」という製品名だった。

Forerunner 965は、Forerunner 955の発売(2021年6月16日発売)から1年足らず、2023年4月4日に発売された。通常は2年毎のモデルチェンジなので、異例の新型リリースということになる。
ただし、今回は少々イレギュラーで、Forerunner 965は、955の次世代機というより、上位モデル、姉妹モデルといえる位置づけだ。

Forerunner 955と965の関係は、Fenix 7シリーズに対するEpixシリーズの関係に対応している。

Forerunner 965の大きな変更点はボディ形状とAMOLEDだけで、他の機能に関してはFR955とFR965で違いはないと思って良い。

Forerunner 965の変更点

  • ボディ形状の変更
  • 従来のMIP液晶にかわり、AMOLED(有機EL)を採用

Forerunner 955との共通点

  • タッチパネル+物理ボタンどちらも使えるインターフェース
  • 第4世代の光学式心拍計
  • ライフロガー機能
  • GPSサイクルコンピュータ機能
  • Suica内蔵

共通機能に関してはForerunner 955 Dual Power のレビューを参照してもらうとして、ここではAMOLEDの表示品質やバッテリーライフを中心に、955との違いをレビューしたい。

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なお、Forerunner 955には通常モデルに加えてベゼルと画面にソーラーパネルを埋め込んだ「Dual Power」がラインナップされているが、Forerunner 965にはソーラー充電オプションは用意されない

外観

大径・薄型化されたボディ

Forerunner 965は新規デザインのボディとなっており、
955に比べると若干大径化、薄型化されている。

Forerunner 965Forerunner 955
直径φ47.2mmφ46.5mm
厚さ13.2mm14.4mm
Forerunner 965/955 サイズ比較

ディスプレイサイズも1.3インチから1.4インチに拡大されている。2機種を並べると、フェイスデザインの差もあって、FR965のほうが大きく感じる。

表面(左:965 右:955)

裏面を見ると、充電端子や心拍センサー(第4世代)のレイアウトは同じであることがわかる。
ただ、FR965のほうがケースエッジ部分の面取りが大きくとられている。ラグ(バンドの付け根)が微妙に低くなっていたり、ケース厚が1.2mm薄いことも手伝い、腕に巻いたときのフィット感はForerunner 965のほうが良好だ。

裏面(左:965 右:955)

ケースの面取りや本体の薄さは側面から見るとわかりやすい。

なお、ボタン配置は同じだが、FR965はスタートボタンが長円形になっていて押しやすくなった。

スタイリッシュだが厄介な曲面ディスプレイ

ディスプレイのベゼルはチタン製で、プラスチッキーな質感のForerunnerシリーズのなかでひときわ高級感がある。

購入動機の半分はチタンベゼルといっても良い。

チタンベゼル採用

ただ、Forerunner 955やfenix 7Sはベゼルが少し飛び出しているので画面に傷がつきにくいのだが、Forerunner 965はチタンベゼルとディスプレイガラスがツライチになっているため、ひっくり返して机に置くとディスプレイ面が直接接触する。
ディスプレイ素材はスマートフォンにも使われるコーニング社のゴリラガラスDXだが、いかに硬くとも、砂埃が舞うようなアウトドアで使っていると絶対に傷つく

さらに悪いのはディスプレイの形状で、エッジ付近がカーブしているため、液晶保護フィルム・ガラスを貼りにくい
中央部のみカバーするフィルムか、軟質なTPUフィルムのどちらかを選択することになる。

なお、前者は境界が気になるうえ、ディスプレイのエッジ付近を保護できない後者は触感が悪いうえ、表面が柔らかいので爪の跡などが目立つ

スタイリッシュだが厄介な曲面ディスプレイ

とりあえず貼り付けた柔らかいTPUフィルムは表面の平滑性が低いため表示がややボンヤリする。爪の跡なども残りやすく、一気にチープな雰囲気になった…

TPUフィルム貼付け後

ツートンカラーのシリコンバンド

バンドはシリコン製で、裏面の色が異なるツートンカラーとなっている。着用感はForerunner 955付属のものと変わりない。
24時間つけっぱなしにしていると蒸れて痒くなるので、購入してすぐ通気性の良いベルクロバンドに交換した。Forerunner 955と同じ、幅22mmの製品が適合する。

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高画質なAMOLEDディスプレイ

Forerunner 965最大の特徴が、シリーズ初搭載のAMOLED(アモレッド:アクティブマトリクス方式有機EL)だ。
従来搭載されていた半透過MIP(メモリインピクセル)液晶に比べて発色が良くコントラストも高い。FR955比で解像度も縦横それぞれ1.7倍となっている。

Forerunner 965Forerunner 955
方式AMOLED(アクティブマトリクス方式有機EL)半透過MIP(メモリインピクセル)液晶
サイズ1.4インチ φ35.4mm1.3インチ φ33mm
解像度454×454ピクセル260×260ピクセル
Forerunner 965/955 ディスプレイ比較

Forerunner 965の1.4インチAMOLEDは454×454ピクセル。Apple Watch Ultra(410×502ピクセル)に匹敵する解像度だ。

ウォッチフェイス

ガーミンウォッチは機種によって(何種類か用意された)標準ウォッチフェイスが違うのだが(Fenix 7SとForerunner 955でも異なる)、Forerunner 965は他機種とは一線を隠す、カラフルなウォッチフェイスが揃っている。

発色の良さを誇示するような、無駄にカラフルなウォッチフェイス。

ただし、どいつもこいつもセンスは相変わらずだ。私は一通り試して、一番シンプルなウォッチフェイスに設定した。

最もシンプルなウォッチフェイス。表示面積が少ないので省電力でもある。

また、ガーミンウォッチにはFace It機能というオリジナルウォッチフェイス作成機能がある。
スマートフォンのConnect IQアプリを使い、好きな画像ファイルを設定できるのだが、AMOLEDとMIP液晶を比べると、発色と解像度の違いは一目瞭然。

公表されていないが色数も違うようだ。右のFR955は中間色が表現できずタイルパターンになっている。

この高画質を活かして、大切な家族の写真を設定するのも良い。

時刻を見るたびにイラッとする

ウィジェット・グラフ

ウィジェットやグラフの表示もこの通り。MIP液晶の製品は「実用最優先、読めればいい」という品質だったが、「読みやすい・見やすい」ディスプレイになった。

画面切り替え時にはアニメーションが表示され、見栄えは良い。
ただ、画面がリッチになったぶん描画負荷が高いのか、スクロール時に若干引っかかる感触がある。

なお、有機ELは明るい色で表示する場所の面積に応じて電力を消費するため、節電のため昼間も黒背景となっている。

地図

Forerunnerの900番代の機種には地図が内蔵されている。
MIP液晶のFR955は「広域表示だと細い道が見えない」「詳細表示だと一覧性が悪い」の二択で、正直あまり見る気がしなかったが、FR965は十分実用になる。

Edge 530の地図表示よりずっと見やすいので、普段走らない場所をサイクリング中、道を間違えていないかチェックするときに活用している。

屋外での視認性も良好

最後に、屋外での視認性について。結論から言うと、直射日光が当たるような環境でも全く問題なし。むしろコントラストが高いため、MIP液晶より見やすい。

視野角も広く、斜めから覗き込んでも表示内容を読み取れる。

なお、表示自体が発光するため、薄暮~夜間も見やすい。

ディスプレイの表示制御

従来のMIP液晶と比べ、発色と解像度が大幅に向上したAMOLEDだが、良いことづくめではない。
AMOLEDの欠点は、高い表示品質の代償として、消費電力が大きいことだ。

アップルウォッチはじめ、スマートウォッチが有機ELを搭載する中、ガーミンがなかなか採用に踏み切らなかったのは、アウトドアでの実用性、すなわちバッテリーライフを優先していたからに他ならない。

「メモリインピクセル」という名前の通り、表示内容を書き換える時にしか電力を消費しないMIP液晶と同じように表示していては、バッテリーをすぐに使い果たしてしまう。
そのため、Forerunner 965(やForerunner 265, Epix等のAMOLED搭載機種)は、かなり節電意識が高い表示制御が行われている。

デフォルト設定は自動オフ

工場出荷時は、一定時間操作しないとディスプレイが消灯するようになっている。昔のアップルウォッチと同じだ。

消灯した画面は

  • 画面タッチ
  • ボタン操作
  • ジェスチャー

いずれかの操作で再び点灯する。

ジェスチャーは、手首をひねって腕時計を見る(文字盤が重力に対して垂直→水平になる)ような動作を指す。ある程度の速度で動かさないと反応しないようだ。
逆に、手首を戻してディスプレイ面が水平→垂直になると、すぐに画面が消灯する。

ジェスチャーによる画面点灯を無効化することも可能。また、消灯までの時間は3段階で設定できる。

なお、予め設定した睡眠時間の間は「睡眠モード」となり、ウォッチフェイスがシンプルな表示になる(こちらも設定で無効化可能)。

睡眠モード時の時計表示

常時表示設定

消費電力は増えてしまうが、ディスプレイを常時表示にする設定も可能。

常時表示の時も節電のため複雑な表示制御が行われ、

  • 通常時
  • 静置時
  • 睡眠時

の3つの場合に分けて挙動が異なる。

通常時

腕に時計をつけている際はウォッチフェイスが常時表示される。

しかし、一定時間操作しないと表示内容がシンプルな節電表示になり、ボタン操作、タッチ、ジェスチャーでフル表示になる。
節電表示時のデザインはウォッチフェイスによって異なる。

なお、FaceItで自作したウォッチフェイスの場合、節電表示が存在せず、画面が消灯する

机の上などに静置時

全く動きが無い場合は、一定時間で画面が消灯する。

睡眠時

睡眠時間(任意の時間帯に設定する)はウォッチが「睡眠モード」に入り、無操作時に消灯、点灯時も専用のウォッチフェイス(デフォルト設定時と同じ)となる。

AMOLED常時表示時の挙動は複雑なため、解説動画を参照いただきたい。

バッテリーライフ

Forerunner 965とForerunner 955 Dual Powerのバッテリー駆動時間(カタログ値)を比べると、以下のようになる。

Forerunner 965Forerunner 955 Dual Power
ディスプレイAMOLED(アクティブマトリクス方式有機EL)半透過MIP(メモリインピクセル)液晶
スマートウォッチモード23日間(自動オフ)
7日間(常時表示)
15日間+5日間(ソーラー充電)
GPSモード31時間42時間+7時間(ソーラー充電)
マルチGNSSモード24時間31時間+3時間
マルチGNSSマルチバンドモード19時間20時間+2時間(ソーラー充電)
Ultratracモード34時間80時間+30時間
Garminサポートページより

ガーミン公称のバッテリー駆動時間は概ねカタログ値通りになるが、設定や使用方法によって多少変動するため、実測を行った。

スマートウォッチ(常時表示)

以下の設定で使用し、スマートウォッチとして、時刻確認やスマートフォンへの通知確認に使用。バッテリー残量をプロットした。

  • 一番シンプルなウォッチフェイス
  • 画面常時表示(輝度最低)
  • ジェスチャー オン
  • 睡眠モード 2:00-8:00
  • WiFi オフ

なお、計測期間中はGPSは使わなかったが、光学心拍計の心拍転送モードを1~2時間程度使用した。

スマートウォッチモードでのバッテリー残量推移

バッテリー消費ペースは、

  • 起床中:8~10%
  • 睡眠時間中:2~3%

あわせて1日あたり10~12%のバッテリー消費

満充電から7日と22時間経過時、バッテリー残量が15%で警告メッセージが出たため、ここで計測終了とした。この時、推定使用可能時間は23時間と表示されていた。

今回の使い方では、まる8日は使えそうだったが、バッテリー切れギリギリまで使うのは精神衛生上良くないので、充電サイクルは週2回程度になるだろうか。

GPSサイクルコンピュータ

GPSサイクルコンピュータとして、Garmin Edgeの代わりに使ったときのバッテリー消費を調べるため、5時間 100kmほどのサイクリングで使ってみた。

いくつかのGPSモードがあるが、最も低消費電力の「GPS」モードを使用。

その他設定は以下の通りだ。

  • 画面は常時表示(輝度最低)
  • 内蔵の光学式心拍計を使用
  • パワーメーター(Assioma Duo)を接続

ちょうど5時間のライドで、バッテリー残量は83%→68%に低下した。

GPSモードでのバッテリー消費:-15%/5時間

ということで、フル充電では33時間程度使用できそう。カタログ値(31時間)通りのバッテリーライフだ。
なおマルチGNSSマルチバンドモードでは公称約19時間となっている(未検証)。

充電時間

充電時間も計測した。

少々脱線するが、Forerunner 965より、USB-C端子の充電ケーブルが付属するようになった(従来はUSB-A)。

ウォッチ側の充電端子は変更されていないため、従来機種の充電ケーブルも使用できる
ところで、純正ケーブルは非常に高価だが、Amazonやアリエクに売っている互換ケーブルは使わないほうが良い
何本か買って試したが、かみ合わせが緩く外れやすかったり、接触が悪く充電が遅かったり、どれも品質に問題を抱えていた。

さて、付属のケーブルをType-C充電器に繋いで充電したところ、バッテリー残量15%から100%までの所要時間は以下のようになった。

バッテリー残量15%(接続後すぐ16%になった)から43分ほどで84%まで充電でき、その後は電流が制御され充電速度が落ちる。
100%になる瞬間を見逃してしまったが、カーブから予測すると1時間20分ほどでフル充電できそうだ。

バッテリーが消耗している時は30分間で50%ほど充電できるので、週2回ほど、風呂に入る時にでも充電すれば十分だ。

ソフトウェアの不具合

私は「初回購入特典」なんて言っているが、ガーミンの新製品はソフトウェアの不具合が多い。新製品を買うには人柱になる覚悟が必要だ。

なお、新たな不具合を発見するのは自腹アンバサダー最大の誉れとされている。

今回、ソフトウェア的にはForerunner 955とほぼ同じということもあって、致命的な不具合は無かったが、それでもいくつか見つけたので紹介しておきたい。(レビュー時のソフトウェアバージョンは3.58)

始めに言っておくと、2週間ほど使った限りでは、突然ハングアップするような重篤な不具合には遭遇しなかった。昔に比べるとだいぶ良くなった。

WiFiオン時のバッテリードレイン

WiFiをオンにしているとバッテリー残量がすごい勢いで減る。これはForerunner 955とfenix 7Sにもある不具合で、未だに改善されていない。

FR955の場合は、スマートウォッチモードで使用していても、7日間で100%→20%へと激減する。WiFiをオフにすると100%→60%程度。

WiFiなんて、ソフトウェアアップデートのときくらいしか使わない(ログのアップロードはスマホのGarmin Connect経由で可能)ので、必要無いときは切っておこう

プッシュ通知漏れ

スマートフォンがプッシュ通知を受信した際、ガーミンウォッチが震えることで知らせてくれる機能(アプリ通知)があるが、この挙動がやや不安定だ。
スマートフォンの画面に通知が表示されているのに、ガーミンウォッチがバイブレーションしないことがしばしばある。

これもFR955,fenix 7S共通の不具合。スマートフォン側の問題を疑い、何台かの端末で試したが同様の症状が発生した。
まだ完全に原因を切り分けできていないのだが、ForeAthlete 935やfenix 6Sではあまり経験しなかった不具合なので、今回の世代は少し不安定に感じる。

通知機能がオフに

アプリ通知が来ないと思ったら、通知設定がオフになってしまってることがある。
発生条件は不明だが、数日ごとに起こるので厄介だ。

心拍センサーの精度

手首で測定するタイプの光学式心拍計自転車と相性が悪く、ハンドルに伝わる振動や手首の動きで測定エラーが出やすい

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その上で、Forerunner 965の光学式心拍計は、まだチューニングが完全でないように感じる。
下のグラフは、ロードバイク実走時の心拍数を上腕で測定するPolar Verity Sense(こちらは胸部心拍バンドとほぼ遜色ない測定精度)と比べたものだ。

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加減速が多い、スピードが速いなど、動きや振動が大きい状況は測定値が暴れる。

加減速が多く、体の動きや路面からの振動の影響を受ける状況では、心拍数の測定値が暴れ、正確な測定ができているとは言い難い

Forerunner 955/965の心拍センサーは第4世代となった。しかし残念ながら、現状では第3世代から測定精度が向上しているとは思えない。
今後のアップデートに期待したい。

その他細かい不具合

設定が反映されなかったり、ディスプレイの表示にゴミが残ることがあるが、前者は再起動で直ることが多い。後者については、画面遷移で正常に戻る。

これくらいの不具合はもはや気にしていない。

→アップデートで修正された…が、省電力表示時に秒が非表示になってしまった。不便だ…

秒表示にゴミが残っている

まとめ:表示品質の965、バッテリーライフの955

「スポーツ用のForerunnerシリーズに、消費電力の大きいAMOLEDを採用するなんてどうかしてる」と思っていたが、実際に購入して使ってみると、表示品質の向上はそのまま使いやすさの向上に繋がっていた。

高精細な地図表示や鮮やかなグラフ表示はもちろん、昼夜を問わず画面の視認性に優れる点はMIP液晶に対する大きなアドバンテージと感じた。

一方で、バッテリー駆動時間はハッキリした欠点だ。AMOLEDを常時表示にした場合、Forerunner 965の駆動時間は955の半分以下
GPSモードでも、FR965の31時間に対してFR955は42時間(ソーラー無し)と、10時間ちょっとの差がついている。

泊りがけの登山や、超長距離のマラソンなど、アクティビティによってはForerunner 965のバッテリーライフでは使い物にならないだろう。

私の場合、電源のない環境に何日も身を置くことは無いので、充電頻度が多少増えることを許容するだけで、Forerunner 965のメリットを享受できる。
バッテリー問題さえなければ、24時間腕に巻き付け、毎日数え切れないほど見る画面は見やすく綺麗な方が良いに決まっている。

ずいぶん高いガーミンタワーを築いてしまった※が、今後はAMOLED搭載機種を選ぶことにしよう。

※物理的にも費用的にも

Forerunner 965とForerunner 955 Dual Powerの価格は同じ84,800円(税込)
この2機種で悩む人は多いと思うが、ここはシンプルに

  • 表示品質のForerunner 965
  • バッテリーライフのForerunner 955 Dual Power

という選び方をすれば失敗しないと思う。

ただし、チタンベゼルはForerunner 965だけの特権である。

レビュー動画

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