舗装路を走るロードバイクとは異なり、シクロクロスやMTBなど、オフロードレースには泥がつきもの。バイクやウエアはもちろん、シューズもドロドロになる。
バイクがピカピカでも臭くて汚いシューズでは決まらない。毎週シクロクロスに参戦している僕にとって毎週のルーチンワークとなっているシューズの洗い方を紹介する。
泥落とし
まず、左右の靴のソール同士を叩きつけて、ソールの隙間やクリートの間に詰まった泥の塊をなるべく落としてやる。
湿った泥はボロっと落ちるが、泥が完全に乾くと落ちにくくなるので、できれば走行後早いうちに。
レース会場など、土を撒き散らしても怒られない場所でやっておくと、自宅に持ち帰る泥が若干少なくなる。
洗う
まず注意点。本皮を使ったシューズは水洗いすると痛むので、そういうデリケートなシューズにはこの方法は不向き。
いよいよ水で洗っていくが、自宅に大量に水を流せる環境がない場合はちょっと辛い。
まず、シューズ表面にこびりついたり、隙間に詰まった泥を流す。
理想を言えば高圧洗浄機だが、散水ホースのシャワーモードでも良い。
シューズの内部も、インソールを抜いてしっかり流そう。
流したままでは表面に泥の跡が残ってしまうので、ブラシで洗っていく。このとき洗剤を使うと、きれいに洗える上に臭くなりにくい。
洗剤は中性洗剤だったり、特にこだわりはない。洗車ブラシに適当な洗剤をつけて洗っている。
今回は自転車やモトクロス用の洗車用洗剤で、泥を浮かせる作用があるMuc-Offを使用した。
ベルクロやラチェットバックル、BOAダイヤルも、ワイヤーを全て引き出して綺麗に洗う。また、クリートに詰まった小石や草も取れるだけ取っておく。
シューズ全体を洗い終えたら、洗剤が残らないよう、大量の水で綺麗にすすぐ。
水切り
自転車のシューズは水を含みにくい素材を使っているが、かかと周りのクッションはどうしても水を含む。
このままだといつまでたっても乾かないので、クッション部分を押して軽く絞り、その後、写真のように、履き口が下になるように置いて水を切る。
乾燥
自然乾燥ではなかなか乾かず、生乾きで臭くなるので、くつ乾燥機を使って乾かしている。
くつ乾燥機は、靴の内部に温風を吹き付けて短時間で乾かせる。自転車用のシューズであれば3時間程度でほぼ完全に乾く。
高温になるとソールの接着剤が剥がれるおそれがあるので、低温で乾燥できるものを選ぶと良い(革靴モードなどと書いてある)。
くつ乾燥機は、普段履いている靴を洗った時だとか、雨の日に濡れた時だとかにも使えるので、1台持っておいて損はない。
仕上げ
乾燥が終わったら、靴に破れやソール剥がれがないかチェックしておく。
BOAダイヤルを使っている場合、泥レースを何度も走ると動きが渋くなってくるので、ワイヤーを引っ掛ける部分にシリコンスプレーを少量吹いておくとよい。
シューズの洗い方 動画
すくみずログ Youtubeチャンネルで動画を公開中。
まとめ
バイクの洗車にも言えることだが、用具を綺麗にしておくことは不調を早く見つけることにつながる。
それに、バイクやジャージと同じように、ドロドロ、ジャリジャリ、おまけに臭いシューズだと格好がつかない。
自転車に跨るときは、常にきれいなシューズを履くようにしたい。ドロドロになってもまた洗えば良い。