レースレポート

1/22 関西シクロクロス第9戦 堺浜

全日本選手権を終えて、今シーズンも終盤。関西シクロクロス第9戦は、かつて全日本選手権も開催された会場、堺浜。
大阪湾の埋立地に設営されたコースは、緩い起伏があるものの基本的にフラット。路面もドライで、平均時速25kmオーバーの高速レースが展開された。

1/22 関西シクロクロス第9戦 堺浜

コースコンディション:晴れ 草地 ドライ

リザルト:7位/75名(9周回 +1:44 順位9% フルラップ完走53名)

機材

Ridley X-Night Disc 2号車

  • 前輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.5bar
  • 後輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.5bar

※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準

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動画

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レース会場

会場は堺浜のシャープ工場を望む「海とのふれあい広場」。過去には全日本選手権が行われた会場だ。
路面は草地で、埋立地ということもあってフラット。ただし、丘になっている場所があり、ここを放射状に何度も上り下りするコースレイアウトのせいで、レース中はインターバルが掛かる。
ステップ(丸太階段含)が3箇所にシケインと、強制的に降車させるポイントが多めに配置されているのも特徴。
とはいえ全体的にはタイトなコーナーもなく、フィジカルの強さがそのままリザルトに現れる超高速コースだ。

最近天気が良かったこともあり、コンディションはドライ。1箇所水溜りを強制的に突っ切る箇所があったが、コース攻略のポイントでもないし、無駄に汚れるだけだと不平を言っていたらレース当日朝にカットされた。

試走とセッティング

全日本後の1週間は自転車通勤のみで全く練習していなかったので、足慣らしに自走で前日試走へ。

コースレイアウトはイージーで、ほとんどブレーキを使わず周回できる。タイヤのグリップ限界を試すようなコーナーも数えるほどだ。タイヤはもちろん転がり重視で前後CGCX。持っていたら、リヤのみヤスリ目のセミスリックでも良かったと思う。
ただ、路面が思ったよりボコボコで、ハイスピードコースということもあって跳ねるので、空気圧は低めの1.6barで試走。レース本番はさらに落として1.5barとした。

土曜日はコース6周+自走往復で60kmほど。1週間の休養明けにハイペースで走りすぎたようで、脚に疲労が…

さてレース当日。天気は良く、日差しが暖かい。
全日本選手権の翌週ということもあってか、全日本を走った人も、走っていない人も、少しリラックスしている印象。

知り合いと談笑しているとあっという間に時間が過ぎて、昼試走。
路面状況を見るため軽く流すくらいのつもりだったけど、FD氏と喋りながら3周半も走ってしまった。

レースレポート

希望が丘でDNFしたためまたランキングを落としたが、それでもゼッケン6番で1列目スタート。
クリートキャッチは成功。伸元、達海に続いて、数名横並びの3番手で速度を乗せていく。

Photo マルコマルオ

しかし、気が逸っていたのか笛木くんに前輪をハスる。突っ込みすぎだ。(直前にチェーンを落としたようだ)
冷や汗をかいたが立て直し、コントロールラインを3番手で通過。

2名のU23パックからは数秒開いているが、追うか見送るか悩む。
追いつければ後続に対してアドバンテージを築ける(かもしれない)が、ここで体力を使い果たすと後半崩れる。
…結局、パックが落ち着いたおかげで追いついたのだけれど。

その後、オープン参加の長島選手が追いついたり、パックからこぼれ落ちたり、追いついてきた滉太、小森選手にくっついて先頭パックに復帰したりと、1周回目だけで結構な動きがあった。

Photo マルコマルオ

2周目。先頭はオープン参加1名を含む数名の隊列。その最後尾に食らいつくが、ちょっとコレで最後まで行くのは厳しい。
無理して踏むくらいなら離脱しよう…と消極的なことを考えていると、往路ピット手前で千切れた。
同様に遅れた長島くん(オープン)をシケインで捉えて5番手に。

単独で走っていると、3周目に入る直前、シマノレーシングの石原選手(のちにトラブル?でDNF)、長島くんが再び抜いていくが、速度差もあったのでスルー。自分のペースを保つ。
その後、2名は先頭パックに合流していた。追えばよかったか…?

Photo マルコマルオ

ここからは3周以上にわたって、単独5番手(C1)で一人旅。これは、あんまり良くない状況だ。
平坦コースで一人旅というのは辛い。ロードレースに比べると速度域が低いシクロクロスだが、今回のような高速レイアウトだと誰かを風よけにできると有利だし、何より、複数名で走ることで無意識にペースが落ちることを防げる。
先頭パックとの差は徐々に開いていき、後続との差もジワリジワリと縮んでいく。
先頭パックからこぼれたことを今更悔やんでも遅いし、数名の隊列で追走する後続パックから単独で逃げ切るのも難しいだろう。今はマイペースで走る以外の選択肢は無い。

Photo マルコマルオ

そして、9周回のレースが終盤に入る6周目。コース前半で、タダアキ、村田さん、コッシーの3名が追いついてきた。
ここから、全日本で接戦を繰り広げたコッシー、MM40クラスで圧勝した村田さんとの競り合いが続く。いつの間にか、タダアキはいなくなっていた。

Photo マルコマルオ

そして8周目、スピードの乗るシケインをバニーホップで飛び越えたコッシーがそのままアタック。当然警戒していたが、わかっていても先行を許してしまった。
村田さんはすかさず追走して追いついたが、単独走で脚を使っていた私は遅れてしまう。

差は数秒。必死に追走するが、ついに左の前腿を攣ってしまった。回復を期待して、ややスローダウン。
そうこうするうち、タダアキが追いついてきた。脚もなんとか回るので、先程逃したパックまで連れて行ってもらおう。
ちょっと格好がつかないが、ツキイチで最終周回へ。

Photo マルコマルオ

タダアキに無賃乗車し、丘の登り区間でコッシーをキャッチ。村田さんはさらに数秒前。
登り切る前にコッシーを交わしたタダアキだったが、私はそこまで至らずコッシーの後ろにつく。タダアキはそのまま村田さんのところまでいっちゃった…

デジャヴを感じるが、どうやら今週も同じような展開になったみたいだ。

残り半周のレースを組み立てる上で、最大の警戒ポイントはやはりシケイン。ここで前に出られないためには、貯金を作っておくしかない。
短い上りでコッシーを抜いて前に出る。ぬかるんだコーナーや逆バンクのコーナーで(テクニックのある)コッシーを抑えつつ、立ち上がり加速や登りではガンガン踏み、シケイン手前で2秒ほどのリードを絞り出した。

シケインをクリアしたら飛び乗って全力で加速する。それでも真横に並ばれたが、なんとか先頭を守りきった。
ここからは私のターン。正面からパワー勝負を挑む。ハイペースで踏み続けて、コッシーの脚を削り切ったら私の勝ち。削りきれなかったら負け。

短い登りやコーナーの立ち上がりでしっかりインターバルを掛ける。
そろそろ私の限界が近づいていたところ、海沿いのキャンバーからスタートループに合流するまでの区間で気配が離れた。

ここで勝負はついたと思ったが、残り700mも脚を緩めず踏み切って、7位でフィニッシュ。

Photo マルコマルオ

レースを振り返って

またコッシーと接戦を繰り広げることになったが、リベンジマッチもなんとか制した。
村田さんと絡む位置でゴールしたかった、というのが正直なところだが、体感的には追い込めたレースで、ようやく調子が戻ってきたという実感があった。

デジャヴ Photo マルコマルオ

次戦は東海CX 愛知牧場に土日とも参戦予定。調子も上向きだし、(ブレーキトラブルでしばし戦線を離れていた)バイク整備の目処もたったし、今から楽しみだ。

応援・撮影・サポートありがとうございました。

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