関西CXが無い週末は東海シクロクロスに遠征。会場のおおが城山は、流すとラクだが攻めると辛い平坦コースだ。
レースはスタートダッシュで埋もれてしまい、先頭の独走を許してしまう展開。中盤は同一ラップタイムで周回するものの数秒のギャップが縮まらない。後半は逆に差を広げられてしまい、2位単独フィニッシュとなった。
11/12 東海シクロクロス第1戦 おおが城山 ME1
天候:くもり 15度
コースコンディション:土+グラウンド セミウェット
リザルト:2位/28名(11周回 +0:36 順位7% フルラップ完走25名)
機材
Ridley X-Night Disc 2号車
- 前輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.6bar
- 後輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.6bar
※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準
動画
すくみずログ YouTubeチャンネルでレース動画を公開中
東海シクロクロスに遠征
関西CXのレースが無い週なので、闘争を求めて東海CXに遠征。
東海シクロクロスは愛知県・岐阜県を中心にシリーズ戦を開催しており、関西とはまた違った運営とコースレイアウトが楽しめる。
会場の雰囲気もだいぶ異なる。いまオーガナイザーを務めるのは、選手として東海CXのカルチャーを作り上げてきたハッチさん。
それに由紀夫さんのMCやBUCUO COFFEEのボリューム満点フードが合わさった独特の空気感は「東海CXからしか摂取できない栄養」というやつだ。
ちなみに私は、東海CXの前身「平田シクロクロス」のプレ大会(2013)から参戦しているので、最古参ということになる(マウンティング)。
2023-24シーズンの東海CX初戦となる会場は、岐阜県山県市のおおが城山公園。
コースレイアウトは本降りの雨だった昨年と同じだが、今年はくもり。多少湿っているもののグリップは良好で、よりパワーコースとなった
コースの大半はグラウンドエリアで、フラットコーナーと短い直線を繰り返す。
ホームストレートは長い舗装路。若干ぬかるんだ泥区間もあるが、全体的には短時間の出力とインターバル耐性がキモになるコースだ。
タイムを削る走りで追い込むと非常にキツイ。しかし、明確に「踏ませる」区間がないので、頑張らなければ頑張らないなりに周回できてしまう。
単独になるとペースを維持するのが難しそうなので、パックで展開したいところだ。
試走とセッティング
今回は前日試走無しで、当日会場入り。
朝試走の時間は7時40分~8時25分。朝弱いのでDNSがよぎったが、頑張って朝4時に起きた。
早朝は道路が空いているのだけが救いで、2時間半~3時間ほどで会場着。
まぁ、午前中のレースを見たいこともあって朝から行ったが、レースに出るだけなら昼の試走時間に間に合えば良い。
金曜日に雨が降ったので路面はセミウェット。とはいえコンディションはそこまで悪くなく、ダウンチューブ裏は汚れるが、身体やウエアに泥汚れがつかない程度。
少しぬかるんだコーナーが1箇所あるが、タイヤはグラウンド区間にあわせたCGCX TLCで良いだろう。舗装路区間も長いのでスピードを重視したい。
グラウンドの路面は硬いが、ライン上はだんだん掘れて柔らかくなってくる。なので、コントロール性を重視して空気圧は1.6barとした。
昼試走では路面コンディションチェック+ウォーミングアップで3周。
やはり、午前中のレースでグラウンドが掘り返され、グリップが悪化している。朝試走の感覚で突っ込むと転びそうだ…
レースレポート
東海のME1は昼試走後すぐレースなので、早めに試走を切り上げ、水分補給してから招集へ。
ゼッケンは4番。1列目右寄りからスタート。
スタートで飛び出したのは昨シーズンシリーズ優勝した大町健斗選手。
昨年の東海CXおおが城山では1コーナーでスリップダウン。本人も「最初に転ばないのが最大の目標」などとネタにしていたが、今年は危なげなくクリア。
一方私は、思ったよりスタートダッシュが伸びず、集団に埋もれて8番手に沈んでしまう。
これが最大の失敗だった。
今回のコースは舗装路のホームストレートを除いて走れるラインが狭く、抜きどころがない。
一列棒状になるパックを尻目に、先頭の健斗は徐々に車間を広げていく。
1周目の終わり、ホームストレートで4番手まで順位を上げたが、先頭とは8秒のタイムギャップが出来ていた。
2周目は辻本選手、岡選手と3名で2位パックを形成。協調して先頭を追っていきたいところ。
シケインで辻本くんが前に出たので後ろにつく。ホームストレートで引っ張ってもらうつもりが、危うく千切れそうに。多分このタイミングで岡選手がパックから脱落。
レース中盤。結構頑張ってプッシュしているんだが、先頭とのタイムギャップは一向に縮まらない。
4周目のグラウンドエリア、コーナーの立ち上がりで辻本くんが挙動を乱したところで前へ。連続タイトコーナー後の直線で踏みたい気持ちは理解できるが、焦っているな?
次の周回、同じコーナーを攻めたところ、背後の気配が消えた。辻本くんがスリップダウンしたことで、2位単独、単騎で先頭を追う形になった。
グラウンドの路面状況はだんだん悪くなってきており、みんなが踏み込む場所は路面が掘れ、フカフカになってタイヤをとられる。
前後の荷重を意識して、両輪のグリップを引き出す。
以降も5分21~23秒のタイムを刻み続けていたが、7周目以降はラップタイムが5秒ほど悪化した。
試走時に懸念した通り、コーナーの立ち上がりやホームストレートで踏めなくなってきている。
おおが城山は高低差が無く、流すだけならラクなコースだが、タイムを縮めるなら高強度インターバル耐性と精神力が試される。
疲労で集中力も削がれてきたうえ、路面コンディション悪化も重なって、9周目にはタイトコーナーでフロントが抜けて1コケ。これで限界を悟った。
先頭との差も既に決定的。ミスを重ねて3位パックに追いつかれるリスクを避けるため、省エネモードに切り替えた。
最後ちょっと攣りかけていたが、確実に2位を取りに行き、先頭から36秒遅れ、3位に28秒のリードを保ってフィニッシュ。
レースを振り返って
勝つつもりで参戦したレースだったが、スタート直後のミスがあまりにも大きかった。
2番手につけて先頭パックを形成できていれば、少なくともレース前半は違った展開になったはず。
仮にリザルトが同じ2位でも、先頭争いに敗れた結果か、2位争いで順当に勝ったのかで意味合いは全く異なる。
先頭争いに参加してレースできなかったことは反省すべきポイントだ。
一方、ラップタイムのほうは綺麗に揃っていた。
2~6周目は±1秒でイーブンペースを刻んでいるし、後半はタイムが落ちたものの、大きく崩れてはいない。
9周目で転倒した他にはミスも無く、走り自体は悪くなかった。
周回数 | ラップタイム | 順位 |
1 | 05:26 | 8 |
2 | 05:21 | 4 |
3 | 05:22 | 2 |
4 | 05:22 | 3 |
5 | 05:21 | 2 |
6 | 05:23 | 2 |
7 | 05:27 | 2 |
8 | 05:28 | 2 |
9 | 05:31 | 2 |
10 | 05:29 | 2 |
11 | 05:33 | 2 |
レース翌日、脚はバキバキだ。ちゃんと追い込めたのは、まぁ良かったかもしれない。
次週は関西CX第3戦 烏丸半島、その翌週は同じ会場で、UCI琵琶湖グランプリ(JCX/JCF)に参戦予定。
特に琵琶湖グランプリは、東北CXわたりJCXと同じく全日本選手権のスタート位置に影響するので、しっかり調子を整えて臨みたい。
応援・撮影・サポートありがとうございました。
タイヤ1キル
ところで、帰宅したら後輪の空気が完全に抜けていた。
よくよく確かめると、トレッドのサイド寄りにピンホールがひとつ。何かが刺さったように見える。
会場を撤収するまでは普通にバイクに乗れていたので、レース中はシーラントで塞がっていたのだろうか。
そういえばレース後半、リズムセクションで荷重したときに後輪がリム打ちするなと思っていた。
インサートも入っているし破綻しなかったが、少し空気圧が下がっていたのだろう。
ともあれ、今季1キル目。シーラントを継ぎ足せば塞がるだろうが、前述の通り重要なレースが続くし、4レース連続出場+練習でトレッドも少し減ってきてるので交換するか…