11/28 関西シクロクロス第4戦 堺浜

烏丸半島から5日しか経っていないが、関西CX第5戦の堺浜に参戦。
かつて全日本選手権が行われ、昨年復活した会場で、パワーゲームに身を投じた。

11/28 関西シクロクロス第4戦 堺浜

コースコンディション:草地、ドライ

リザルト:5位/61名(10周回 +0:52 順位8% フルラップ完走49名)

機材

Ridley X-Night Disc 1号車

  • 前輪: PAX CT38W / FMB SSC SLALOM / 1.5bar
  • 後輪: Prime RP-38 / FMB SSC SPRINT2 / 1.5bar

※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準

動画

すくみずログ YouTubeチャンネルでレース動画を公開中

レースの準備

関西シクロクロス第4戦は、昨シーズンは最終戦となった堺浜
緊急事態宣言のため第10~11戦は2レース続けて中止になったが、本来無かった第12戦として追加開催されたというドラマがあった。すごいぞ京都車連。

さて、堺浜の会場は、サイクリストが周回練習しているシャープ工場外周路に隣接している「海とのふれあい広場」。

草地のスピードコースだが、緩やかな起伏がある地形を利用し、短い上りや逆バンクのついたコーナーが組み込まれている。

自宅から小1時間ほどなので、土曜日の前日試走は自走で向かう。
チューブラーを減らすのもなぁ…と思ってPanaracerから提供してもらったCGCXを履いていくことに。このタイヤ用にホイールも買ったことだし…

Panaracer CGCX TLC

実はCGCXをちゃんと使ったことが無かったんだけど、舗装路ではロードノイズがほとんど聞こえない。ノブが風を切るような音がかすかに聞こえるくらい。
当然転がりも良い。舗装路はもちろん、ハードパックや草地にはもってこいだと思う。

試走で使ってみると、サイドノブがあまり効かないので、空気圧を0.1下げて1.7barにしたら良くなった。

まぁ、個人的にはALBITのほうが安心感があって好き。チューブレスタイヤはノブを突き刺してナンボ、と考えている。

左がCGCX 右がALBIT

さてレース当日、コースコンディションはドライのままだが、午前中のレースで草地が踏み固められて走りやすくなった。
ただし、コース上に水たまりが組み込まれており、バイクも体もドロドロになる…

チューブレスタイヤの話をしておいてなんだが、今回のタイヤはチューブラー。フロントはノーマル、リヤはセミスリックにした。
今回みたいなドライの草地なら、滑り出しが緩やかで挙動を掴みやすいチューブラータイヤのほうが、速いしミスしにくい。

スタート地点が駐車場から遠いので、(時間ギリギリの)いつもより余裕を持って招集へ。

レースレポート

1列目からスタート。
今回のコースレイアウトでは、スタートループで長い舗装路が設定されている。
ここで先頭パックに入っておきたい。

Photo 野中ヒデト

…が、クリートキャッチに失敗して少し出遅れた。本コースに合流時、空いたラインに滑り込んで6番手に浮上。先頭パックに位置取る。
横山航太、堀川滉太のダブルコータに続く形で3番手。

たが、後ろにも何名も来ていて、シマノレーシングの中井唯晶、そして津田くんに抜かれる。後ろにはトヨカツ。
時折ポジションを入れ替えながらも、1列になって進む。

Photo Etsuko Aoi

2周目の最終コーナーに3番手で入ったが、ややアウトに膨らみ、浮いた草を踏んでスリップダウン。
背後に張り付いていたトヨカツを巻き込んでストップ。
怪我も痛みもなく、すぐ復帰できたが、先頭パックからちぎれてしまった。

前方には4名、10秒弱の差が開いた。
泥のコーナーで転びそうになったり、焦りが走りに出ている。

Photo 片桐健

ここからはトヨカツとの2名パック。淡々と前を追う。
高速コースということもあってレースは10周回。一気に差を詰めるポイントもないので、脚を温存しつつ走る。

Photo Etsuko Aoi

7周目、泥コーナー後で津田くんがスローダウンしていたのでパス。4位に浮上する。
後で聞いたが、ステップで転んでダメージを受けたようだ…
このあとリタイアしていたが、レース後はとりあえず元気そうだったので一安心。

さて、(津田くんには悪いが)ひとつポジションが上がったことで、気持ちが前向きに切り替わった。
堺浜のコースは見通しが良いので前の様子が見渡せる。先頭2名(コータパック)との差は大きく開いているが、
8秒先には唯晶が単独3位で走っている。

表彰台が見えて、追走モードにスイッチ。
そして、シケインを過ぎたところでキャッチ。3名の3位パックが出来上がった。

ペースが落ちた唯晶を吸収

このまま振り切ってトヨカツとの一騎打ちになるのを覚悟したが、唯晶は食らいついている。

このままゴールにもつれ込むかと思ったが、8周目にトヨカツがアタック。反応できず逃してしまう。
階段で車間が広がった絶妙なタイミングだった。

このあと千切れる

ここからは唯晶と2人でトヨカツを追う展開に。

Photo 野中ヒデト

しかし最終周回、短い上りで唯晶が一気に加速。これについていける脚はなかった。
唯晶はそのままの勢いで数秒のギャップを埋め、トヨカツの前に出た。

ラスト半周で3人はバラバラになり、3位は唯晶、8秒後にトヨカツがコントロールラインを通過。そして私はさらに11秒後、5位でフィニッシュした。

Photo 野中ヒデト

レースを振り返って

休みどころがない、パワーコースの堺浜。フィジカルの差がはっきり現れた。
トヨカツなり、唯晶なりの加速に対応できていれば…と後から思うが、レース中はいっぱいいっぱいで、さらに踏み込む余力は無かった。

ただ、似たようなコーナーが続くコースだが、展開は面白かったと思う。
先頭パックに食らいつく序盤、転倒してからの第2パック形成、
唯晶に追いついてからの3位争い。

ロード系選手とのパワーゲームで力負けしてしまったけど、後続にはしっかり差をつけていたようで、6位の村田さんには50秒のギャップがあった。

今年はまだ関西シクロクロスで表彰台に乗れていない。
層が薄かった昨シーズンのようにはいかないが、1回くらいは勝ちたいな…

応援・撮影・サポートありがとうございました。
次週は関西シクロクロス第5戦 マキノ高原。全日本選手権前最後のレースで、いい流れを作りたい。