11/7 関西シクロクロス第2戦 美山

関西シクロクロス第2戦は、すっかり定番コースになった美山向山。パターゴルフ場の草地と山の斜面を組み合わせたテクニカルコース。
走りやすいドライコンディションでのレースだったが、体もバイクもうまく噛み合わず6位に沈んだ。

11/7 関西シクロクロス第2戦 美山

コースコンディション:草+土、ドライ

リザルト:6位/45名(10周回 +1:17 順位13% フルラップ完走33名)

機材

Ridley X-Night Disc 1号車

  • 前輪: PAX CT38W / FMB SSC SLALOM / 1.5→1.3bar
  • 後輪: PAX CT38W / FMB SSC SLALOM / 1.5→1.3bar

Ridley X-Night Disc 2号車

  • 前輪: Prime RP-38 / TUFO PRIMUS 33 SG / 1.4bar
  • 後輪: Bontrager Affinity Disc / Panaracer ALBIT / 1.8bar

※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準

動画

すくみずログ YouTubeチャンネルでレース動画を公開中

レースの準備

すっかり関西クロス定番の会場になった美山向山は、大野ダムの近くにあるパターゴルフ場と、裏手の山肌を活かしたコース。

関西シクロクロスブログより

スタートしたあとのパターゴルフ場区間は草地のスラローム。路面はうねるような起伏があり、立体的な動きや路面状況も考慮したライン取りをする必要がある。
ゴルフ場区間を抜けると、いったん舗装路に出てから山側の区間へ。

山側は、斜面を利用した高低差のあるレイアウトで、MTBコースに似た雰囲気。
路面は土で、濡れるとヌルヌルになる。また、細い根っこが張り出している箇所もあってタイヤをとられたり、パンクするリスクがある。
山側区間の前半はくねくねした上り基調のコースで、
後半は、段々畑のようになったコースをトラバースしながら、段の間をヘアピンコーナーでぐいっと上り下りする。

山側区間の上りを攻略するパワーと、滑りやすい路面でのバイクコントロールが勝敗の決め手になってくるコース。

さて、美山はたいてい泥コンディションのぬるぬる地獄になる。
昨年はドライかと思いきや、昼の試走後に降った大雨で結局マッドレースになった。

ところが今年はほぼ完全なドライコンディション。前日試走ではバイクに砂埃がつくくらいのカラカラ具合。
レース当日は霧か朝露のせいで路面が湿っていて、第1レースのカテゴリM1では脚やバイクに泥が跳ねていたが、日が出てくると路面は再び乾いた。

レースレポート

今日もまだゼッケン1番。最初にスタートグリッドへ。

今回のコースレイアウトは、スタート後の直線が短く、すぐに連続コーナーに入る。路面の起伏もあるためとっちらかりやすく、安易に突っ込むと危険。
ちょっと安全マージン多めで周りの様子を見ていると出遅れ、7番手くらいに。

Photo etchant55

1周目の後半にはなんとか4番手まで上がったが、先頭に滉太、数秒あけて2位パックに村田さんと岸君、さらに数秒あけて私という状況。
2位パックに合流したいが、なかなか差が詰まらずフラストレーションが溜まる。

今回最大のミスはタイヤの空気圧。今回の使用タイヤはFMBのSSC SLALOMで、空気圧はいつもどおりの1.5barに設定したが、路面がドライなこともありスピード域が高く、コーナーでタイヤが踏ん張れずにズルズルと流れてしまう。
攻めても膨らむばかりで、ペースを上げられない。

そのうえ、周回するごとにどんどんコーナーで流れるようになってきた。舗装路でもがくと前輪がヨレるし、これはスローパンクだろうか…と、4周目後半にピットへ。

乗り換えた2号車はフロントにTUFO PRIMUS(TU)、リヤにPanaracer ALBIT(TL)という構成。
コーナーは走りやすくなったが、鉄下駄ホイールのせいでバイクが重たい…

Photo etchant55

1号車のスローパンクの原因は、バルブコアが緩んでいたせいだったようだ。半周するうちに空気を足してもらい、5周目第1ピットで再び1号車を受け取る。
しかし、この判断は失敗だった。スタート時よりも空気圧が低く、後輪が滑ってマトモに曲がれない。タイヤの空気圧を予め共有しておかなかったミスだ…

タイヤの空気圧を0.1bar単位で調整するシクロクロス。0.2bar変われば、誰でもわかるくらいにフィーリングが変わる。
ただ、エアゲージの個体差がコンマ数気圧あるので、「このゲージで何気圧に合わせる」というのを、選手とピットの間で共有しておく必要がある。

半周で再びバイク交換、以後は2号車で走ることにする。第1ピットと第2ピットが別の場所にある美山、何度も往復させてピットスタッフには申し訳ない…

大幅なタイムロスで8番手まで落ちてしまったが、ここから巻き返し。ジワジワ詰めていく。

Photo 廣畑 和愛

ただ、前を追う焦りからミスもちらほら。一時は5番手まで上がったが、コーナーでコケたり、チェーンを落としたり。

最終周回は単独6番手。最後のピットでGoProをつけた1号車に乗り換えて、やっぱり滑るなー、と思いながらフィニッシュ。

Photo etchant55

レースを振り返って

先週の第1戦 富田林のあと調子が上がらず、週の後半は練習を控えて休養していたのだが、それでも十分に回復できていなかった。
コーナーの立ち上がりや上りなど、ハイパワーで踏む状況でキッチリ負荷をかけられていない。
(いつもにも増して)ミスも多く、本調子じゃない感じだった。

先頭は3人パックになって横並びのゴールスプリントだったようだが、バイクセッティングがバッチリ決まっていても今日は参加できなかっただろうな…

今回のベストラップは6周目の5分54秒。レース全体でのファステストラップは、優勝した村田さんの5分51秒なので、ペースのピークはそんなに変わらないように思えるが、バラつきが酷い。
うまく走れたレースではラップが10秒以内に揃うのだが、今回はバイク不調やチェーン落ちした周回を除いても15秒くらいの振れがあった。

ラップタイムを調べていて驚いたが、新型BOONEでブンブン走ってるTREKのトヨカツは、全体の差を6秒以内に収めるイーブンペースで4位を獲っていた。さすが…

今回は体の調子もバイクのセッティングも噛み合っていなかった。富田林に続いて2レース連続で表彰台を逃してしまい、内心では結構動揺している…

さて、来週は野辺山には行かず、2連続で中止となり、3度目の正直でようやく開催が実現した加古川シクロクロスに出場予定。
ここで本来の調子を取り戻して、再来週11/21のJCXレース UCI 資生堂 琵琶湖グランプリと、中一日おいて11/23開催の関西CX第3戦 烏丸半島に備えたい。

応援・撮影・サポートありがとうございました。