1/28 関西シクロクロス第9戦 堺浜 E1 6位

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U23全日本チャンプのたつーみ始め強豪選手が揃い、さらにはシマノレーシングからも多数参戦した関西CX第9戦 堺浜。
埋立地を利用したコースはハイスピードなレイアウトで路面もドライ。フィジカルに優れるロード系の選手が集まったこともあって、クリテリウムのようなハイスピードレースとなった。

1/28 関西シクロクロス第9戦 堺浜 E1

天候:曇り一時小雨 8度

コースコンディション:草地 ドライ

リザルト:6位/79名(8周回 +2:17 順位7% フルラップ完走66名)

機材

Ridley X-Night Disc 2号車

  • 前輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.6bar
  • 後輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.6bar

※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準

目次

動画

すくみずログ YouTubeチャンネルでレース動画を公開中

埋立地のハイスピードコース

関西CX第9戦は、シマノのお膝元である堺市で開催。
会場の「海とのふれあい広場」は、ロード選手たちが練習で周回する埋立地「堺浜」の脇にある公園で、バーベキューやドッグランが行える。

埋立地ということもあり、基本的に平坦な草地が広がっているのだが、コースが設営される広場の中央付近は盛り上がって低い丘になっている。
この高低差を巧みに利用して、インターバルが掛かる上りや立体的なコーナーが設定。単調になりがちな平坦コースに変化をつけている。

今年の堺浜は昨年からレイアウトが大きく変更され、ストレートとコーナーが絶妙に配置されるコースとなった。コース長を稼ぐために折り返す部分も、微妙にカーブさせることで単調な印象をなくしている。
コースは1周3.2kmと長いが、まるでサーキットのような、走っていて気持ち良いコースだった。
…ただし、ステップの配置は同じ人間が考えたとは思わない意地悪さを感じた。

関西シクロクロス

試走とセッティング

いつも通り前日試走から参加。先週の富田林と同じく、練習がてら自走で会場へ。

とりあえずコースインするが、似たような風景なうえに入り組んだレイアウトなので、今どこを走っているのか分かりづらい。1周3.2kmという数値以上に長く感じる。
コースレイアウトを覚えるのにだいぶ労力を費やした。

コース難易度は低く、特に反復練習が必要なセクションは無い。コーナーも基本的に素直で、コースの流れに沿って走れば綺麗に立ち上がれる。走っていて気持ちの良いコースれアウトだ。
ただし、スピード域が上がると難しくなる箇所はいくつかあった。こういう場所をスムーズに捌けるかどうかで、立ち上がりのスピード、ひいては脚の消耗が大きく変わってくるだろう。

シケインは低めで間隔も長め。ストレートの途中にあるのでバニーホップできると有利なレイアウトだ。
一方、2箇所あるステップと1箇所ある階段(Xコース)は強制的に降車させる造りになっていた。

当日の昼試走は2周ほど。コースチェックというよりも、身体を動かすために走ったという感じ。

路面は全域が草地。コンディションもドライなので、タイヤはCGCX一択だろう。もし持っているなら、後輪はセミスリックタイヤがベストだったかもしれない。
パンクするような場所も無いので、衝撃吸収とコーナーの適度な粘りを狙って、空気圧は1.6barにセットした。

レースレポート

会場の都合で、今回は普段より20分遅れのスケジュール。E1のレースは13時50分頃にスタートした。

ホールショットを獲ったのは、先日の全日本選手権(宇都宮)U23で優勝し、シクロクロスで初のタイトルを獲得した副島達海(たつーみ)。
2番手には、プロ引退してからはシクロクロス漬けな元シマノレーシング 横山航太(コータ)が続く。
私は6番手で1コーナーへ。

Photo りっつ

スタート直後からたつーみが飛ばす。狂ったスピードで先頭パックは1列に伸びるが。ここで振り落とされるとレース終了だ。完全にオーバーペースだが、そのうち緩むと信じて死ぬ気でついていく。
コースを半周ほど走り、たつーみとコータが2名で抜け出す形に。これで第2パックには平和が訪れ…なかった。
後方スタートの小森亮平選手、長島慧明選手も加わり、依然としてペースは落ちない。

シクロクロスのレースにおいて運動神経の悪さをパワーで大体解決している私だが、ロード系の速い選手と比べるとフィジカルではハッキリ見劣りする。
特に今回のような高速コースでは脚の差がモロに出る。ついていくのが精一杯だ。

今回はシマノのお膝元でレース開催ということで、シマノレーシングの現役選手が何人も参戦している。2周目、最後尾スタートした中井唯晶が追いついてきた。ちょっと引っ張ってもらおう…と思ったが、Jプロツアー総合優勝者についていける脚があるはずもなく、あっさり置いていかれたのであった。

ハイスピードコースである堺浜は風よけの影響も大きく、パックで走るほうが楽で速い。
8周回となったレースの3周目には、私、島田真琴(マコリン)、堀川滉太、石原悠希、小森亮平の5名が4番手パックを形成した。

Photo マルコマルオ

この中で小森選手だけがシケインをバニーホップしていた。今回のコースレイアウトではシケインの前後がスピードに乗る区間のため、乗車クリアするメリットが大きい。
シケイン通過後の加速で差をつけられ、追いつくのに脚を使わされる。
ところが3周目のシケインで、小森選手がミス。2枚目のバリアに突っ込んで転倒した。これでパックが4名に。

4~6周目の中盤戦。まだレースは半分残っているが、トップ3名は届かない位置にいるが、後続パックとも差がついており、このままレースが進めばパック内での4位争いが予想される。
そんな状況で、誰も前を引いて消耗したくない。マコリンが最低限のペースを保ってくれるので、仕方なく先頭交代に付き合うが、自然とペースは落ちる。

Photo マルコマルオ

すると、徐々に後続パックとの距離が詰まってきているように思う。トヨカツや村田さんを含む数名のグループはストレートでも結構踏んでいるし、明らかに勢いがある。
今のお見合い状態だと追いつかれるのは時間の問題。不味いな…と思っていると、小森選手が単騎で追いついてきた。
そのまま前に出て速度を引き上げてくれる。ありがてぇ。

Photo マルコマルオ

再びペースアップしたパック。後続との差が再びついたことで、パック内の4位争いに集中する。
滉太とマコリンの2人には、今期大きいレースで勝てていない。特にマコリンは終盤に爆発力があるので要警戒。
また、シマノレーシング石田悠希選手と小森選手はバリバリのロードレーサー、走力のベースでは敵わない。
他の注意点としては、小森選手のシケインバニーホップ。スピードを乗せてシケインを飛んだ後、立ち上がり加速で仕掛けられるとまず追いつけない。

Photo マルコマルオ

いよいよファイナルラップが迫ってきて、誰が最初に仕掛けるか…と思っていると、コントロールライン手前でマコリンが飛び出した。
全員がこれに反応したが、ついていけたのは滉太だけ。少し車間を開けて石原選手、私、小森選手が続くが、本職ロードレーサーのスピードについていけず、ジリジリと離される。
いよいよ千切れそうになったところで小森選手が前に。感謝しながら後ろに入る。6位に石原選手、3秒ほど遅れて小森選手と私という状況。

コースは残り半周を切り、シケインへ。やばい、小森選手はここで絶対アタックするだろうし、千切れる…
と思ったら、着地を失敗して目の前で大前転。幸いうまく回避でき、7位に浮上。勢いづいて6位の石原選手を追う。

Photo やまーだ

ギャップは3秒ほどあるが、落ち着いて攻める。コーナーの処理で少しずつ距離を詰めて、海沿いのキャンバー区間の処理で背後にぴったり張り付いた。
ギリギリのタイミングでスプリント勝負の舞台に立てた。

非常に申し訳ないが、ここからコントロールラインまでの約400mはツキイチに徹する。
スタート脇を抜けて、最終コーナーを曲がり、ピットエリア脇からゴールスプリント。

コントロールラインが近づき、上り勾配に変わるところでうまくスピードを乗せる。右側から並びかけ、差し切った。

Photo マルコマルオ

先頭のたつーみから2分17秒遅れ、6位でフィニッシュ。

Photo やまーだ

レースを振り返って

たつーみ、横山&堀川コータにマコリン、そして唯晶とシマノレーシングの面々…今日のメンバーで6位は、正直結構頑張ったと思う。

Photo りっつ

(タナボタとはいえ)小森選手に勝てたのと、何よりゴールスプリントで石原選手に先着できたのは大きい。

今期は調子を崩すことなく、それなりに好調のままシーズンを過ごせている。
関西CXシリーズランキングの首位もいよいよ盤石。何事もなければ総合優勝できそうだ。
しかし、残る2戦も気を抜かずに走りたい。

次戦の関西CX第10戦 桂川は、私がシクロクロスデビューした思い出深い会場。
最近乗ってない表彰台を狙いたいなぁ…

応援・撮影・サポートありがとうございました。

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