トライアスリート向けワークアウトより、VO2max Short Intervalsをピックアップ。
VO2MAX域のショートインターバルトレーニングで有酸素系を刺激する。
やや強度が低いことと、レストの比率がセットごとに変わるなど、やや変則的な内容ではあるが、ZWIFT上では高強度インターバルトレーニング(HIIT)と紹介されている。
Zwift Academy Tri 2020 > 3.VO2max Short Intervals
https://whatsonzwift.com/workouts/zwift-academy-tri-2020/bike-3-vo2max-short-intervals
メニュー
- アップ
- 45→80% 10分
- 5セット×(118% 15秒+55% 45秒)
- 55% 2分
- メインセット
- 4セット×
- 118% 50秒+55% 10秒
- 118% 40秒+55% 20秒
- 118% 30秒+55% 30秒
- 118% 50秒+55% 10秒
- 118% 40秒+55% 20秒
- 118% 30秒+55% 30秒
- レスト 55% 4分(4セット目はレスト無し)
- 4セット×
- クールダウン
- 75→55% 7分
ワークアウトについて
VO2MAX域のトレーニングで、メインセットは6分×4セットで構成される。
各セットでは(50秒+10秒)~(30秒+30秒)に可変するショートインターバルを6本行う。
ところで、ZWIFTでは本メニューは高強度インターバルトレーニング(HIIT)と説明されている。
HIITの特徴として
- インターバル区間が数10秒程度
- 無酸素運動(AC)パワー
- エフォートよりレストが短い
といったことが拳げられるが、VO2max Short IntervalsのエフォートはL5(VO2MAX)とL6(AC)の境目である118%。HIITとしてはやや低いと言える。
エフォートとレストの比率は(50秒+10秒)から(30秒+30秒)まで可変するが、6分間のセット全体では、エフォートが4分、レストが2分で、比率は2:1となっている。
無酸素パワーを絞り出すよりも、安定してペダリングし続けることを重視しているようで、ワークアウト中は「シッティングで、フォームを整えて、スムーズなペダリングでケイデンスを維持する」というようなメッセージが繰り返し表示される。
呼吸とペダリングを意識して、余裕を持ってインターバルをこなそう。
ただ、脚に負担をかけるなら強度が低いし、心肺に負担を掛けるというなら時間が短い(心拍が上がり切る前にレストに入ってしまう)。
高強度インターバルをやりたいなら、例えばLT走で心拍数を上げてからL6 30秒ON+15秒OFF のインターバルを繰り返す30/15’s with Thresholdなんかのほうが「効く」と思う。
まぁ、一定強度で長時間運動し続けるトライアスロンでは、高いVO2MAXパワーは要求されないのかもしれない。
(FTPの伸びしろを作るためのVO2MAXトレーニングは必要ではあるが)
ワークアウト実走
各セットは
- 50秒ON+10秒OFF
- 40秒ON+20秒OFF
- 30秒ON+30秒OFF
- 50秒ON+10秒OFF
- 40秒ON+20秒OFF
- 30秒ON+30秒OFF
という構成だが、10秒レストは脚の力を僅かに抜ける程度で、心肺はほとんど休めない。
体感的には
- (50秒ON+10秒OFF+40秒ON)+20秒OFF
- 30秒ON+30秒OFF
- (50秒ON+10秒OFF+40秒ON)+20秒OFF
- 30秒ON+30秒OFF
という印象。
100%だとさすがにヌルいので、1セット目は強度102%で挑戦。
余裕があったので2セット目は104%に上げてみたが、完全に無酸素域に踏み込んでしまった。
ここまで強度を上げるとフォームも崩れ始め、ワークアウトの趣旨に沿わないように思ったので、3~4セット目は103%で行った。
このワークアウトのコンセプトが「低めの強度でHIIT」というものであれば、セット間の4分レストが少し長すぎる印象を受けた。
関連情報
SARISサポートライダー活動について
2020年12月よりSARIS JAPANサポートライダーとなり、
インドアトレーニングやバーチャルライドを盛り上げる活動を行っています。
トレーニングにはSaris H3を使用しています。