京都市内から車で1時間ほど、南丹市美山町 向山地区で開催された関西CX第3戦。パターゴルフ場と山の斜面を組み合わせたコースはテクニカルで、河川敷のスピードコースだった第1戦、第2戦とは大きく雰囲気が異なる。
レースは、最後尾スタートから追い上げた柚木伸元が独走する展開。私は3位パックで表彰台の残り1枠を争っていたが、(また)チェーン落ちで脱落。追い上げたものの表彰台にはあと一歩届かず、4位に終わった。
11/6 関西シクロクロス第3戦 美山向山
コースコンディション:土・草 ドライ
リザルト:4位/49名(9周回 +2:16 順位8% フルラップ完走26名)
機材
Ridley X-Night Disc 2号車
- 前輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.6bar
- 後輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.6bar
※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準
動画
すくみずログ YouTubeチャンネルでレース動画を公開中
レース会場
関西CX第3戦は、大野ダムのダム湖沿いにあるパターゴルフ場と、隣接する山の斜面を組み合わせたコースで行われる。
なお、山側エリアは常設のシクロクロスコースとなっている。
コース前半の芝区間は意外と起伏があり、路面も重くスピードが乗りにくい。
低速コーナー中心で長い直線もなく、ここで頑張ってもタイムを稼ぐのは難しい。
後半は、山の斜面を上り下りするレイアウト。
路面は硬い土だが、濡れると滑りやすい。また、木の根が張り出している箇所も多く、パンクやチェーン落ちのリスクも高い。
上り区間は勝負どころ。ここではパワーがタイム差に直結する。
一方、下り区間ではバイクコントロールが要求される。
今年はコースレイアウトに小変更があり、例年より上りが増えた。コース最高地点までの最後の激坂区間(エリートコース)は意識が飛びそうになるキツさだ。
今年は3年ぶりに、向山地区の地元住民の方が出店。
朝試走後にはさっそく飲食ブースへ赴き、お好み焼き風の「向山焼き」や回転焼きをいただく。
C1レース後には売り切れてるからね…
試走とセッティング
今シーズン初のテクニカルコースなので、試走は入念に行う。
前日試走では、タイヤ2種類(CGCX, Albit)両方で走って、感触を確かめる。
土曜日の路面はドライだったのでCGCXでいけるが、朝露で濡れた路面が乾かない可能性も考慮しておく。
レース当日は、会場内駐車場に車を入れるため朝一番に会場入り。
予想通り路面は水分を含んでおり、試走で転倒する選手もちらほら。
朝試走はしないつもりだったが、面白そうなので2周だけ走っておいた。
そんな路面も、昼試走の頃にはほぼ乾いた。C1レースの時間にはさらにコンディションが良くなるだろうし、タイヤはCGCXでいけそうだ。
一方、空気圧は悩みどころ。木の根でパンクするリスクを考えると高めにしたいが、今度はバイクが跳ねて腰が辛い。
パンクするくらいなら腰が痛いほうがマシ…なのだが、自分の抜重技術とタイヤインサートを信じて、最終的に前後1.6barにセットした。
レースレポート
スタートループ+9周回となったレースは13時30分にスタート。タイミングが合わず少し出遅れたが、先頭がすぐ見える位置をキープ。
美山のコースはスタート後すぐにコース幅が絞られ、そこに選手が殺到する。そのため、序盤は位置取りにかなり神経質になる。
コーナーを曲がると案の定、背後でガチャガチャ聞こえる。
突っ込みすぎて滑ったり、無理に割り込んだり。そういう「ガチャガチャ」に巻き込まれにくい最前列スタートのアドバンテージをひしひしと感じる。
1周目は滉太がレースを引っ張る。数秒離れて、2位パックで追うが、人の後ろについているとラインが見えず走りにくい。
今回の最有力選手は、最後尾スタートの柚木伸元。大学生になり、ようやく正式にC1で走れるようになった。(C1出場資格は18歳以上)
昨シーズンは、高校生ながら特例でC1オープン参加(40分)していた伸元だが、当時すでに手がつけられない速さだった。
パワーもさることながらテクニックが飛び抜けている。
4段(約40cm)の高いシケインも、バニーホップで難なく飛び越えていく。
私はというと、滉太から20秒少々離れて3位パックで追走。
他の顔ぶれは、村田さんと斉藤さん。そして、ほんの2~3秒後ろには藤川さん。
今年は斉藤さんと藤川さんが強い。村田さんも調子が良さそう。
むしろ、私が不調なのかもしれない。実際、練習でも昨年ほどのパフォーマンスは出ていないし。
さてレース中盤、なんとか抜け出したいので、パワー差が如実に出る上り区間で踏むが、少し開いた車間は下りとパターゴルフ場エリアでリセットされてしまう。
ところが6周目、村田さんに続いて山側エリアからゴルフ場に下っている時にチェーン落ち。
GRXのスタビ付きディレイラーでも持ちこたえられなかった。
落ち着いてチェーンを掛け直し、停止時間10秒ほどで復帰したが、斉藤さんにかわされ、5位までポジションを落とした。
そして背後には藤川さんが。
ここからは追走。現実的に狙えるのは3位なので、村田さんを目標に追い上げていく。
やがて斉藤さんに追いつき、藤川さんとともに3名が連なる展開。
疲労が蓄積するレース終盤、お互いのミスで足を引っ張り合う場面もあったが、村田さんとの差を詰めていく。
最終周回の第2ピット前で9秒差。最後の芝区間で数秒詰めたが、少し届かなかった。
コントロールラインを通過する村田さんを視界に捉えながら、4秒差、4位でフィニッシュした。
レースを振り返って
今日ほど「もう1周回あれば」と思ったレースはない。
思い返せば、アップが遅れて招集ギリギリになったり、スタートのタイミングが合わなかったり、レースに集中できていなかった。
そういう気の緩みがチェーンのたるみになってメカトラを生んだ…わけではないので、もう少し徹底してチェーン落ち対策しよう。
次週は関西CXは開催されないが、野辺山CXには行かず、東海CX開幕戦 おおが城山公園に出場予定。
応援・撮影・サポートありがとうございました。