ついこないだ年が明けたと思ったらもう年末。
ということで、昨年に引き続き、今年1年を振り返ってみる。
2021年の振り返り
2020年に引き続き、今年も社会はコロナウイルス感染症に大きな影響を受けた。
緊急事態宣言が何度も発令され、非常事態が当たり前という状況。
一方、1年延期されたオリンピックはなんとか開催にこぎつけ、自転車競技でも熱いレースが繰り広げられた。
秋以降は感染者数も減り、少しずつ日常を取り戻してきたように思う。
レース活動
まずは、自転車趣味のメインに据えているレース活動。
毎年夏場はCJシリーズのMTBクロスカントリーに出ていたが、今年も中止になるレースが多くスケジュールを立てにくいうえ、
遠征するのもなんとなく気乗りしなかったため、結局1戦も走らなかった。
一方、感染状況が落ち着いたこともあり、秋からのシクロクロスシーズンは例年通り始まった。
昨年は少し薄かった選手層だが今年は戻り、レベルの高いレースに少々苦戦している。
12/12に茨城県土浦市で開催されたシクロクロス全日本選手権では、10周回の高速レースを20位でフィニッシュ。
今回で12回目の全日本だったが、3回目のフルラップ完走を果たした。
グラベルライド
7月にパナレーサーのアンバサダーに就任し、同社が力を入れるグラベル向けタイヤ「グラベルキング」を履いて走る…という動機で、キャニオンのグラベルロード グレイルを購入。
レースのない夏場は、グレイルに乗ってグラベルライドを楽しんだ。
シクロクロスを持っているのでグラベルロードは不要だと思っていたが、やっぱりシクロクロスとグラベルロードは別物。
舗装路をアプローチして、グラベル区間を楽しむ、という楽しみ方をするならグラベルロードが向いている。
タイヤが太く乗り心地も良いため、自転車通勤の足としても活躍している。
YouTubeチャンネル収益化(チャンネル登録者数1000人突破)
昨年秋に開設したすくみずログ YouTubeチャンネル。
ウェブメディアのメインストリームがテキスト主体から動画へと移行しているのを感じてきていたので、ウェブサイトをメインにしつつも、動画ならではのコンテンツを模索していた。
当初はレビュー動画を上げてみたりライド動画を上げてみたり、いろいろ迷走していたが、
シクロクロスのテクニック解説やレース動画を見ていただけて再生数・チャンネル登録者数が増加。
開設から1年少々経った11月中旬にチャンネル登録者数1000人を突破した。
登録者数が1000人を超えるとGoogleから広告収入が(この規模では微々たるものだが)入るようになるが、無名のチャンネルを1000人まで育てるには地道な努力が必要で、YouTuberたちにとってはひとつの壁であり、目標になっている。
10時間くらいかけて編集した動画が鳴かず飛ばずだったり、だいぶつらい思いをした日々もあったが、ようやく報われたように思う。
別にYouTuber志望というわけでは無いんだけど、動画投稿は今後も続けていきたい。
2021年の人気記事ベスト5
2021年のアクセス解析より、閲覧数のランキングベスト5を発表。
① Garmin Connectアプリと接続・同期できない時の対策
最もアクセス数が多かったのは、Garmin Connectアプリのトラブルシューティング記事。
ライフロガーとして使えるガーミンウォッチはスマートフォンとBluetooth接続することで便利に使えるが、
Fenixシリーズにしろ、自転車用のEdgeシリーズにしろ、接続がうまくいかないことがしばしばある。
私はガーミンウォッチを3台、スマホ連携できるEdgeシリーズも4台くらい使ってきたが、機嫌を損ねた時は記事中の方法で対処している。
この記事はコンスタントにアクセスが多い。同じように悩む人はたくさんいるみたいだ。
② Apple AirTagをロードバイクの盗難防止に使えないか
ランキング第2位は、Appleが発表した「忘れ物トラッカー」AirTagについて。
AirTagは紛失防止タグやスマートタグと呼ばれる製品のひとつで、本体にはGPSやモバイル通信機能を内蔵しないが、近くにあるiPhoneやiPad、Macと暗号化通信を行い、自分の現在地をiCloudに送信するようになっている。
こういった工夫で、コスト削減や小型軽量化を実現しており、本体重量は11gと軽く、電池寿命もCR2032で約1年。価格も1個3800円と(スポーツバイクの価格を考えると)安い。
最大の特徴は、Tile等のトラッカーが専用アプリを導入したユーザー間でしか現在地追跡できないのに対して、
AirTagはすべてのiPhoneが現在地特定のネットワークとして機能すること。
記事では、AirTagを自転車に取り付けることで、盗難防止グッズとして使用できないか検証した。
③ 【レビュー】ワークマン ムーブアクティブ サイクルウォームジャージ ~長袖&裏起毛。1900円で買える冬用サイクルジャージ~
安価で高品質な作業服を手掛けてきたノウハウを活かし、アウトドア向けウエアの展開を進めているワークマン。
キャンプ、登山、オートバイ、そしてサイクリング用ウエアなど、専門ブランドと比べると「程々の品質と圧倒的な低価格」を武器に、主に各カテゴリのライト層を取り込んでいる。
そんなワークマンが発売した冬用ジャージは、1900円という驚異的な低価格からは考えられないほどの品質だった。
細かく見ていくと詰めが甘い場所もあるが、カジュアルなサイクリングや、レース・イベント会場で着るのには非常に使い勝手が良い。
最大の欠点は、すぐに店頭から売れてしまい、入手が難しかったことかもしれない。
もう1着買っておかなかったことを後悔している。
④ ガーミンで血中酸素トラッキング ~血中酸素濃度の測定機能をレビュー~
2021年4月のソフトウェアアップデートで、Garmin Fenix 6シリーズやForeAthlete 945,745等のガーミンウォッチ(日本国内版)にもSPO2すなわち血中酸素トラッキング機能が実装された。
コロナウイルスの重症度判断にも用いられる血中酸素飽和度。ガーミンの測定機能は医療用パルスオキシメーターより精度で劣るが、健康状態の目安として利用することができる。
バッテリー消費量が増えてしまうが、設定によっては定期的、あるいは睡眠中のSPO2測定も可能。
とはいえ、動いているとうまく測定できないので、現在は手動測定のみで使用している。
⑤ チタンフレームは一生モノか? ~自転車フレーム素材としてのチタンについて~ 後編
レース用自転車のフレームは、長くスチール(鉄)の時代が続き、続いてアルミ、そしてカーボンファイバーへと移り変わってきた。
その歴史の中で、昔から今まで市場に存在はしていたものの、一度も主役になれなかったのがチタン。
「チタンフレームは錆びず、丈夫で一生モノ。バネ感のある乗り心地でしなやかに進む。」
…といった都市伝説がまことしやかに囁かれている。
「チタンフレームは一生モノか?」では、チタンフレームを多分6本くらい所有してきた私が、その実際と、魅力について前後編に分けて語った。
ランクインした記事は後編だが、できれば前編から読んでほしい。
ランクインしなかったけど読んでほしい記事
ランクからは落ちたけど、それなりにアクセスがあって、個人的にも思い入れがあるので、コタツでみかんでも食べながらぜひ読んでほしい記事。
第1回 限界ニュータウン探訪ライド ~大阪 北摂のマチュピチュ 茨木台へ~
コロナウイルス感染症が猛威を振るう状況で三密を避けた行動が叫ばれるなか「じゃあ人気の無さそうな場所に行こう」ということで、都市部から離れた山中に造成された限界ニュータウン「茨木台ニュータウン」を訪れたライド記事。
熱狂的なバブルの渦中では、大阪や京都へなんとか通勤可能で、まだ地価が上がっていない場所といえば山奥くらいしかなかったようだ。
地下が高騰するバブルのさなか、ここに戸建てのマイホームを求めた人たちのその後を思うと気の毒だ…
スーパーカー化する現代のロードバイク
昨今、ロードバイクの価格上昇が著しい。
世界的には物価が上昇しているのに、日本の経済レベルは「失われた30年」と言われるように横ばいで、つまり日本人は相対的に貧乏になっている、というのも原因のひとつだろうが、
それにしても、この10年くらいでロードバイクの価格は急激に上昇した。
高度な流体シミュレーションと風洞実験で導かれたエアロフレーム、電動変速コンポーネント、油圧ディスクブレーキ。
性能を追求するあまり、まるでスーパーカーのように気軽に買えなくなってしまったロードバイクと、これからのスポーツサイクルについて書いた。
2022年に向けて
すくみずログを立ち上げたのは2020年7月。最初の1年間はかなりのオーバーペースで更新していたが、その甲斐もあって、最近はだいぶ軌道に乗った感がある。
とはいえこれからも変わらず、コツコツ更新していく。
レビュー待ちのパーツも割といっぱいあるし、ZWIFTワークアウトも解説していきたい。
来年もよろしくお願いします。