L3(テンポ)~L5(VO2MAX)までパワーを上下させるワークアウト。
ブロックごとにハイケイデンス・ローケイデンスを切り替え、ペダリングの対応力を養う。
Build Me Up > Week 8 > Hang Ten
https://whatsonzwift.com/workouts/build-me-up/week-8-hang-ten
メニュー
- アップ
- 25→60% 5分
- 60% 5分
- メインセット ※ケイデンス指定あり
- 5セット×
- 95% 1分
- 80% 2分
- 110% 1分
- 80% 2分
- 95% 1分
- 60% 2分 (85rpm)
- 5セット×
- クールダウン
- 60→25% 5分
※ケイデンス指定
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
95% 1分 | 90rpm | 60rpm | 90rpm | 60rpm | 100rpm |
80% 2分 | 90rpm | 60rpm | 90rpm | 60rpm | 90→60→90rpm |
110% 1分 | 90rpm | 60rpm | 90rpm | 60rpm | 110rpm |
80% 2分 | 90rpm | 60rpm | 90rpm | 60rpm | 90→60→90rpm |
95% 1分 | 90rpm | 60rpm | 90rpm | 60rpm | 90rpm |
60% 2分 | 85rpm | 85rpm | 85rpm | 85rpm | 85rpm |
ワークアウトについて
95% 1分+80% 2分+110% 1分+80% 2分+95% 1分
というブロックを繰り返す中強度のワークアウト。110%のセクションがあるが、全体としてはそこまで強度が高くない。パワー上下はあるものの、淡々と踏むタイプのメニュー。
各ブロック後には60% 2分 (85rpm)のレストが設けられる。
特徴は、ブロックごとに指定ケイデンスが異なること。
1ブロック目は90rpmだが、2ブロック目は60rpmという低いケイデンスが指定されている。回転数が落ちるぶん、同じパワーを出力するためにより大きなトルクが必要となる。
MTBやシクロクロスではこういった低回転高トルクのペダリングが要求されるシチュエーションがある。
低回転でもパワーを出すコツは、ハンドルを介して上半身、特に腰を固定し、安定させること。
ペダリングについては、筋力に任せるというより、骨格でペダルを押し出すようなイメージで踏む。引き足も使いつつ、チェーンに淀みなく張力を与え続ける。
注意点として、高トルクなペダリングを行うと、筋肉や関節により大きな負担が掛かる。初心者など、十分な筋力が備わっていない場合は、関節を痛める場合があるので注意。練習で怪我したら元も子もないので、無理のない範囲で。
筋力を使い脚が重くなったところで、3セット目は再び90rpm指定。筋肉の負担は減るものの、心拍は上がる。
4セット目は、また低回転でペダルを踏みつける。
最後の5セット目は変則的。最初のLT走は100rpmで回す。次に、2分間のテンポは90rpmから徐々に回転を落とし、60rpmへ、そして再び90rpmまでケイデンスを上げていく。
こういう複雑なケイデンス指定はZwiftのシステムにないが、ワークアウト中は適宜ケイデンス指定のメッセージが出るので、それに従おう。
110%のVO2MAX走は高回転の110rpmで回す。ここで心拍数がピークを打つはず。
続くテンポ走は90→60→90rpm、最後のLT走を90rpmでこなし、レストとクールダウン。
ワークアウト実走
さすがに強度が低すぎるので、10%アップで挑戦。パワーゾーンをまたぎ、
105% 1分+88% 2分+121% 1分+88% 2分+105% 1分
と、まずまずの負荷になる。
実際やってみると、90rpm指定の第1、第3セットは若干の余裕を持ってクリアできたが、60rpmの低ケイデンスが要求される第2、第4セットは結構キツい。
激坂を登るように、ぐいぐいとペダリングトルクを絞り出す。
脚に筋疲労が溜まってくるとだんだん高回転で回せなくなってくるが、そんな状態で迎えた最終セット。
110rpmのVO2MAX、もとい無酸素インターバルセクションでは心拍がレッドゾーンにかすったが、なんとか耐えきった。
ワークアウト後の脚はボロボロ。シクロクロスのレース後みたいだ。これはしっかりケアしないと翌日に響くぞ…
普段は気持ちの良いケイデンスでペダリングしがちだが、幅広いケイデンスを使いこなせればペダリングスキルも向上するし、急勾配や滑りやすい路面といった、様々な状況への対応力も高まる。
Zwiftには低ケイデンスをテーマにしたワークアウトもあるので、たまに取り入れると良いと思う。
関連情報
SARISサポートライダー活動について
2020年12月よりSARIS JAPANサポートライダーとなり、
インドアトレーニングやバーチャルライドを盛り上げる活動を行っています。
トレーニングにはSaris H3を使用しています。