年が明けて最初のレースは、関西シクロクロス伝統の会場、希望が丘。
年末年始は練習もせずノンビリ過ごしていただけに体が動くか不安だったが、堅実なレース運びができて3位表彰台を獲得した。
全日本終わってから調子いいな!
1/9 関西シクロクロス第8戦 希望が丘
コースコンディション:土+ダート、ドライ〜セミウエット
リザルト:3位/71名(9周回 +1:23 順位4% フルラップ完走38名)
機材
Ridley X-Night Disc 1号車
- 前輪: Mavic Allroad SL / Panaracer ALBIT / 1.8bar
- 後輪: ITLAB CX / Panaracer CGCX + Insert / 1.8bar
※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準
動画
すくみずログ YouTubeチャンネルでレース動画を公開中
関西CX定番の会場「希望が丘」
「希望が丘文化公園」は、滋賀県野洲市と竜王町に跨る巨大な公園で、関西シクロクロスでは長年定番となっている会場。
希望が丘文化公園は豊かな自然に恵まれた、東西約4km、南北約1km、面積416ヘクタールにおよぶ総合文化公園です。公園内は、各種スポーツ・レクリエーション施設がそろう「スポーツゾーン」、宿泊や日帰りでキャンプや野外活動が楽しめる「野外活動ゾーン」、学校行事や子ども会、スポーツ合宿や企業研修等にもご利用いただける宿泊研修施設を有する「文化ゾーン」の3つのゾーンに分かれています。
各ゾーンを一体化すれば、多目的に、どなたでもご利用いただくことができ、他施設では味わえない体験を皆さまにご提供できることが、「希望が丘文化公園」の最大の特徴です。
希望が丘文化公園
シクロクロスで使用するのは会場内のごく一部だが、それでも十分にスケールが大きい。
コースは山の斜面と芝生広場にレイアウトされ、ここ2〜3年は大きく時計回りに走る。
スタート後すぐに現れるダートの登りはシクロクロスとしては長めで、フィジカル、特にVO2MAXが試される。
下り区間はハイキングコースのシングルトラック。土の路面は滑りやすいし、根っこが張っているポイントもある。
芝生広場に出るとピットが現れ、平坦なコーナーセクションが主体となる。この辺りにはギャラリーも多い。
連続コーナーを過ぎると2本目のダートを登り、滑りやすくテクニカルなキャンバー区間をこなし、再びピットエリアを通過。
あとはほぼフラットなハイスピードセクションを走り、コントロールラインに向かう。
全体的には信太山やくろんど池と同じ公園系のテクニカルコースだが、ペダルを踏み倒す登り区間があるためフィジカルも重要。
繊細なシクロクロスバイクを壊さないようにスムーズに、かつ力強く走らせる、総合的な「シクロクロス力」が試される。
試走とセッティング
今回も前日試走に行ったが、年末年始を挟んですっかりボケてしまい、忘れ物をしていないかチェックしていたら出発が遅くなってしまった。
しかも、ナビ任せで走っていたら南側のゲートに行ってしまい、シクロクロス参加者が停める西駐車場まで8km近く回り込む羽目になった。
そんなこんなで、顔見知りとの挨拶もそこそこにコースインしたのは3時半ごろ。
まず1周走ってコースの流れを掴んでから、2周目に試走動画を撮影。コースのポイントを喋りながらだと結構しんどい。
GoProから動画ファイルを吸い出し、YouTubeにアップロードしたらようやく練習タイム。
全体的には、昨年に比べてかなりイージーになった印象。足をつくような箇所がだいぶ少なくなり、走りやすくなっている。
ただし、根っこが張り出している場所があるので、パンクしそうな場所は要チェック。
エリートコースとして設定されたキャンバー区間はしっくり来なかったので、繰り返し反復練習を行なった。
こういう箇所は当日試走で大渋滞するため、比較的人の少ない前日試走で納得いくまで走り込んでおく。
レース仲間とあーだこーだ言いながら、時間ギリギリまでコース攻略を行なった。
当日の昼試走では、路面コンディション確認。
朝は凍結していたようで、溶けてややウエット気味になっていた。
年末からはチューブレスタイヤをメインに使っているが、前後ともPanaracer CGCXだと前輪の食いつきがやや心許なかったので、
フロントはマッド寄りのALBIT、リヤはスピード重視でCGCXを選択。空気圧は1.8barに設定した。
CX同人誌「Cyclocross Deep Dive」頒布
昨年末参加したコミケで頒布したシクロクロス同人誌を20冊ほど持ち帰ってきたが、ほぼ取り置き分で捌けてしまった。
嬉しい悲鳴ではあるけど、見通しが(安全側に)甘かった…
直接渡せる分は売り切れてしまったので、読みたい方がいらっしゃったら
- メロンブックス様(委託 通販or店舗)
- Amazon Kindle(電子版)
どちらかをご利用願います。
なお幻想サイクルの同人誌はすべてKindle Unlimitedの読み放題対象なので、既刊も読みたいならこちらがお得です。
レースレポート
幸い天気が良いので、薄手の半袖インナーと長袖ワンピース、グローブも夏用フルフィンガーでグリッドへ。
1列目からスタートし、飛び出した副島たつーみ、堀川コータに続いて3番手で1コーナーへ…
と、いきなりたつーみが豪快にスリップダウン。
今シーズン関西クロスでは常勝していると言って良いたつーみ、少し気合いを入れすぎたか。
さいわい私もコータも回避できたので、やや遅れた程度。
たつーみも素早く復帰したが、ディレイラーハンガーを曲げてしまったらしい。
このトラブルが尾を引き、最終的に4位でレースを終えていた。
さて、序盤のダートヒルクライム区間は地元のレースということで参戦しているトッキーやオープン参加の伸元、そして関西ローカル上位勢がまとまって、10人近い大人数で登っていく。
私は8番手あたり、先頭とのタイム差はあまり無いが、前走者のミスや中切れに巻き込まれたく無いのでなるべく早くポジションを上げたい。
とはいえまだ1周目。前を抜けるところでは抜くが、無理せずマージンを持って走る。
1周目を終える頃にはトッキーと伸元が先行。
第2パックで入った2周目のダート登り、強めに踏んで前に出る。オープン参加の伸元を含むと3番手、C1順位ではトッキーに次ぐ2番手。
登り区間を終える頃、伸元の背中が近づいてくる。登りではあまり踏めてないように思う。
頑張れば抜けのだが、この先の下り区間でテクニックに劣る私が前に出ても何もメリットがないので、ここは後ろについていく。
あっさり離されてしまったが、伸元を視界に捉えながら私とコータが追う。
そして4周目のダート登りでコータが飛び出す。
これを逃したのが最大のミス。ジリジリ差を広げられ、単独になってしまった。
レース後半はひたすら単独で耐える展開。
3周目にパンクで後退したトッキーは狂気としか思えないラップタイム(6分20秒台)を連発し、再びトップに。
オープン参加の伸元を除いたC1順位としてはトッキー、コータに次ぐ3位をキープしており、4位以降には30秒以上のギャップがある状況。
前には追いつけない、後ろから追い付かれる気配もない単独走。
気も足も緩んでしまいそうだが、踏むべきポイントを意識して7分前後のラップタイムを刻み続ける。
アップダウンのあるコースは大差がつきやすいため、レース終盤は周回遅れをかわしながら走ることになったが、危なげなく3位を守り切ってフィニッシュ。
レースを振り返って
年末年始は練習もせず、コミケに行ったり、実家でゴロゴロして過ごしていたため、年明け一発目のレースでどこまで走れるのか未知数だった。
毎週シクロクロスに出ていた環境から一歩離れたことで、レースに対する気持ちも少し離れてしまっていたのだが、
結果的には心身ともにフレッシュな状態で、良い走りができたと思う。
信太山3位、くろんど池2位に続いて、希望が丘3位。
今季は序盤こそ苦しかったが、全日本選手権後は3レース連続で表彰台を獲得し、波に乗れている。
残りのシーズン、この調子を維持したい。
応援・撮影・サポートありがとうございました。
関西クロスも残り3戦。次戦は来週の関西シクロクロス第9戦 堺に参戦します。
昨年は中止になったため堺は2年ぶり。
そして堺会場でのレースは今年が最後になるそうなので、納得いく走りができればと思う。