今年のシクロクロスシーズンもそろそろ折り返し。関西CX第5戦は過去に何度も全日本選手権が開催されているマキノ高原。
スキー場のゲレンデを利用した会場は高低差のあるレイアウトで、上りを踏み抜くインターバル耐性と、下りコーナーを処理するテクニックが求められる。
レースは、若者2名が序盤から抜け出し異次元のペースを刻む。彼らとは勝負にならないので、残る表彰台を3名で争う展開となったが、戸谷さんとのパワー勝負に負けて4位。今年は表彰台が遠い…
12/5 関西シクロクロス第5戦 マキノ
コースコンディション:ほぼドライの草地、一部セミウエット、晴れ
リザルト:4位/58名(7周回 +3:25 順位6% フルラップ完走37名)
機材
Ridley X-Night Disc 1号車
- 前輪: PAX CT38W / FMB SSC SLALOM / 1.6bar
- 後輪: PAX CT38W / FMB SSC SLALOM / 1.6bar
※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準
動画
すくみずログ YouTubeチャンネルでレース動画を公開中
レースの準備
今回は前日試走はお休み。YouTubeの試走動画を待っていた方には申し訳ない…
土曜日のマキノは天気が悪く、雨どころかアラレが降ったようだ。
当日は10時半ごろ会場入り。10時頃行くつもりだったが、道が混んでいて遅くなってしまった。
というのも、会場近くのメタセコイア並木が見頃を迎えていて凄い渋滞。年々人が増えている気がする。
路駐された車の陰からカメラを持った人が飛び出してきたり、危なっかしい。
会場に到着したら手早くバイクを下ろして試走の準備。
3セット持参したホイールのうち、使いそうなセット2組をバイクに取り付け、空気圧のセット。
一度に何本も空気を入れるので、シーズン前に買ったマキタの電動空気入れが活躍する。
空気は多めに入れてからエアゲージで調整する。自宅ではデジタルゲージを使っているが、レース会場に持っていくのはアナログのエアゲージ。こちらのほうがゲージ使用時のエアロスが少ない気がするし、微妙な空気圧調整もしやすい。
とりあえず、予めタイヤごとに決めている標準空気圧に設定した。
11時から試走。コースは一部湿ったコーナーや水溜りがあるが、大方乾いている。
草地についても、適度な水分で路面が固まり、いつもよりよく転がる気がする。
マキノのコースは、ゲレンデ斜面と台地状の部分(下図で黄色線の辺り)で構成される。
ゲレンデは草地の上り下りだが、台地部分は土手を利用したキャンバーや直登があったり、階段があったりと、立体的なレイアウトになっている。
パワーコースとされるマキノだが、ゲレンデを登るインターバル耐性や土手を登る瞬発力だけでは勝てない。
キャンバーを乗るバランス感覚、乗車・降車を見極める判断力、下りコーナーでのスピードコントロールやライン取りなど、意外とテクニックの比重も高い。
…まぁ、テクニックに大差が無ければ、結局はパワー勝負になるんだけど。
ところで昼試走後、12時頃にお腹が空いてきたので、レース1時間半前だがルーロー飯を食べた。
レース中、ちょっと匂いが上がってきた気がしたけど、これくらいなら大丈夫っぽい。
でも、大事なレースのときは、レース2時間前までに食事を済ませておこう…
レースレポート
表彰台にすら乗っていないのに、今日もまだゼッケン1番。今年の関西CXのスタートはAJOCCランキング順だが、流石におかしいと思って確認したところ、名だたるトップレーサーに名を連ねて現在全国5位だった。AJOCCランキングはポイント合計なので、とにかくレース数をこなしているのが効いているっぽい。
さて、13:30にスタート。出足は良かったが、ホームストレートの舗装路上りでイマイチスピードが伸びず、1コーナーで埋もれてしまう。
階段でモタついた選手の間を縫って5位まで上がり、降りると決めていたVキャンバーでトヨカツをパス。
先頭パックは副島達海・村上功太郎の若者コンビと、堀川滉太。滉太も若いからトリオか…
これを数秒遅れて追う展開。
オープン参加の柚木伸元に追い抜かれた際、後ろに張り付いてペースを上げる。
これで後続と少し差ができ、シケイン前でチラ見すると、数秒後ろにトヨカツ、村田さん、戸谷さんの3名。
それにしても、このシケイン前のコーナーがいやらしくて、出口がタイトに絞られるうえ滑りやすい。
レース中も色々試してみたが、思い切って減速するのが正解だったのだろうか。
さて、ここからは前を追う展開。先頭2名から遅れた滉太が4秒先に見えている。
今季の戦績を考えると滉太に追いつくのはちょっと厳しいかもしれないと思っていたが、少しずつ距離が詰まる。
そして2周目の後半、下りコーナーでついに背中を捉える。次の上りでパスし、3位に浮上。
ここからは前を譲らず、引き離しにかかるが、一方で背後からは、レース後半に強い戸谷さんがジワジワと近づいてきていた。
4周目、長い下りのあとの登り返しで戸谷さんが仕掛ける。反応してペダルを踏み込んだが、ついていけない。
次の下り区間で再び背後に追いついたが、また上りで離される。完全にパワー負けしている。
5周目に入るコントロールラインでは3秒差。このまま背中は離れていった。
7周回のレース、残り3周回は一人旅。
…いや、一人旅じゃないとマズい。ここまでリードを築いたのに、後続に追いつかれるわけにはいかない。
とはいえそろそろ脚が限界。ラップタイムはガクッと10秒落ちた。
6周目、7周目のラップタイムは8分36秒。
前も後ろもギャップがある単独走では気持ちが緩みがち。集中力を切らさないよう、コース攻略。
コーナリングのラインやシケインで飛び降りるタイミングを色々試してみる。
最後は周回遅れで追い抜いた泥棒にゴールスプリントで差され、悔しがりながらフィニッシュ。
レースを振り返って
先週の堺浜に引き続き、また表彰台を逃した。
取れそうで取れないというのがまた悔しい。
ラップタイムを見ると、後半のダラ落ちっぷりがヤバい。レース後半まで踏み切れていない。
先頭に食らいついてとんでもないラップタイムになった1周目はともかく、前半で気づいた8:20前後のペースを後半もキープできないと話にならない。
戸谷さんはそれが出来たから、私に35秒差をつけて先着している。
212KNS05マキノ ラップタイム
- 7:55
- 8:16
- 8:22
- 8:20
- 8:31
- 8:36
- 8:34
ログを見ると、レース後半は心拍数が下がっており、心肺機能より先に脚が音を上げている状況だった。
烏丸半島の連戦以降、練習量を減らして回復に努めているが、それでもリカバリーが間に合っていないのか、
それとも高強度の練習不足で脚が鈍っているのか…
来週は茨城県土浦市でシクロクロス全日本選手権。
しっかりと休んで体調を整え、今の実力に見合うリザルトを残したい。
応援・撮影・サポートありがとうございました。