「VO2MAX 2分+レスト2分」というシンプルなワークアウト。勢いでは踏み切れない2分間のプッシュを繰り返すことで有酸素運動能力を押し上げる。
Gravel Grinder > Week 6 > 6×2 VO2 Max
https://whatsonzwift.com/workouts/gravel-grinder/week-6-6×2-v02-115trainer-zwift-6b
メニュー
- アップ
- 45→65% 9分
- メインセット
- 3セット×(85% 2分+55% 2分)
- 6セット×(115% 2分+55% 2分)
- クールダウン
- 55→45% 10分
ワークアウトについて
VO2Max:最大酸素摂取量は、有酸素運動能力を限界づける、言い換えると、地脚の強さを決定する要素だ。
短距離専門のトラックレーサーなどを除き、ほぼすべての競技サイクリストにとって最重要とも言える能力である。
切れ味鋭いアタックやゴール前のスプリントは無酸素運動能力の優劣が勝敗を決するが、有酸素運動能力がなければ、そもそも勝負の土俵に残れない。
有酸素系では、脂肪を分解して、細胞のミトコンドリア内でATPを合成する。反応が複雑でエネルギー供給が遅いが、長時間にわたって大量のエネルギーを供給できるため、もっぱら持久性の運動で活躍する。
パワートレーニングの基礎 筋肉へのエネルギー供給 ~有酸素運動と無酸素運動~
反応には酸素が必要なため、最大酸素摂取量(VO2MAX)が有酸素運動能力を決定する。
有酸素運動能力を鍛えるには、やれSSTだFTPインターバルだと言われるが、最も短時間で効率よく限界を押し上げられるのがVO2MAXインターバルだ。有酸素系をフル稼働させることで、限界を押し上げる(ただし、身体へのダメージは相応に大きい)。
そういうわけで、ZwiftのワークアウトにはVO2Maxトレーニングがそれこそ星の数ほど存在する。
定番はThe Gorby。こちらは「110% 5分+55% 5分」を繰り返すシンプルなメニューだ。
一方で今回のメニューは「115% 2分+55% 2分」と、時間が短い代わりに強度が高くなっている。
短いと言っても、2分間のインターバルは勢いでは踏み切れない。継続して高負荷に耐えなければならない。
パワーが高めなことで、無酸素系の寄与率も高まる=脚を使う。そのため、レストでの回復力もキモになってくる。
ワークアウト実走
東海CX愛知牧場の2連戦のダメージが抜けきってない気もするが、強度4%アップで挑戦。
ウォーミングアップで身体を暖め、L3でのユルめのインターバルを3本こなしてからメインのVO2Maxインターバル区間へ。
4%アップということで、FTP比120%の強度。これは、L5(VO2Max)とL6(無酸素)の境目にあたる。
2分間のインターバル中は、有酸素系がフル回転、さらに、無酸素系も稼働し、どんどん脚が削られていく。
4本目で、ピーク心拍数がレッドゾーンの180bpmを越えた。
ラスト2本は心拍と脚の限界が近づいてきたが、なんとかフォームを崩さずペダルを踏み切った。
こういう高負荷メニューは、身体が高強度に順応したレースシーズンしか完遂できないように思う。
関連情報
SARISサポートライダー活動について
2020年12月よりSARIS JAPANサポートライダーとなり、
インドアトレーニングやバーチャルライドを盛り上げる活動を行っています。
トレーニングにはSaris H3を使用しています。