ゲラント・トーマスのお気に入りらしいワークアウト。低強度から無酸素域まで、幅広いゾーンで負荷を掛ける内容で、特定のゾーンのトレーニングと言うより、調子を整える意味合いが強いワークアウト。
60-90 minutes to burn > Geraint Thomas: GC Rider
https://whatsonzwift.com/workouts/60-90-minutes-to-burn/geraint-thomas-gc-rider
メニュー
- アップ
- 60→70% 10分
- メインセット
- 75% 2分+86% 5分
- 75% 2分+100% 4分
- 75% 2分+105% 3分
- 75% 2分+125% 1分
- 65% 10分
- 3セット×(110% 1分+60% 30秒)
- 76% 5分
- 3セット×(110% 1分+60% 30秒)
- クールダウン
- 75→65% 5分
ワークアウトについて
パワートレーニングは、特定のパワーゾーンに長時間滞留することで、その強度におけるパフォーマンスを高めるというのが基本的な考え方だ。
ベースの有酸素運動能力を高めたいならSSTやFTPインターバルを行うし、それ以上の強度、VO2MAX~無酸素域ではインターバルで細切れに滞留時間を稼ぐ。
しかし、今回取り上げるメニューは特定のターゲットに絞っているのではなく、幅広いゾーンにわたって負荷をかけ、身体の調子を整えることを目的にしている。
トレーニングと言うよりは、レースやイベントの前日に、少し足を回しておきたい時などに行うと良い。
メインセットは大きく2つのブロックで構成される。
前半は段階的にパワーを高める。少し高めの強度、L2 75% 2分のレストを挟みつつ、L3→L4→L5→L6と負荷を高めていく。
- 75% 2分+86% 5分
- 75% 2分+100% 4分
- 75% 2分+105% 3分
- 75% 2分+125% 1分
10分のレストで小休止し、後半はVO2MAXインターバルだ。フィジカルの限界を叩くような内容ではないが、それなりの負荷で身体に刺激を加える。
3セット×(110% 1分+60% 30秒)
テンポ走、76% 5分のレストを挟んでこれを2回繰り返し、クールダウンしてメニュー終了となる。
類似メニュー
幅広いパワーゾーンをバランスよく組み合わせた、追い込みすぎないメニューをいくつかピックアップする。
まずはWeekend Tune Up。徐々に負荷を増し、心拍数を高めるワークアウトだ。段階的にパワーを上げ、調子を整える。
他には、同様に徐々に負荷を上げ、身体を戦闘モードに切り替えるためのその名もUltimate Warm Upや
所要時間30分でL3~L5までバランスよく負荷をかけ、最後に高強度で締めるメニュー、Lavender Unicornがある。
ワークアウト実走
5%アップでチャレンジ。
このメニュー、レストのパワーが高めなので、負荷を上げると見た目よりキツくなる。
メインセット前半は、段階的にパワーを高めていく。
L4→L5→L5→L6と、強度が上がるにつれて継続時間も短くなるが、レストがL3=テンポ走になっているので割とキツい。
最後は心拍数がレッドゾーンに突入している。
10分のレストで落ち着いたら後半戦へ。こちらは
VO2MAX 1分–レスト 30秒
というインターバル。30秒のレストは一瞬で過ぎ去るが、幸い1ブロック3本なので、脚や心拍が限界を迎える前に終わる。
…もっとも、ブロック間のレストはテンポ走なので、あまり回復は望めないが。
負荷5%アップでも十分完遂できたが、脚にはそれなりの疲労感が残った。
関連情報
SARISサポートライダー活動について
2020年12月よりSARIS JAPANサポートライダーとなり、
インドアトレーニングやバーチャルライドを盛り上げる活動を行っています。
トレーニングにはSaris H3を使用しています。