1/28 東海シクロクロス第4戦 愛知牧場 Day1

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土日開催の東海CX 愛知牧場に遠征。雪の影響で出走が危ぶまれたが、なんとか会場にたどり着いてスタートグリッドに並ぶことができた。
コースはほぼ全体がハードパックで、丘の上り下りを繰り返すタフなレイアウト。土曜日のDay1は、ロード系選手に苦しめられながらも安定してペースを刻み、6位でフィニッシュした。

1/28 東海シクロクロス第4戦 愛知牧場 Day1

コースコンディション:晴れ、ドライ、ハードパック

リザルト:6位/45名(9周回 +1:52 順位13% フルラップ完走35名)

機材

Ridley X-Night Disc 2号車

  • 前輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.6bar
  • 後輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.6bar

※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準

目次

動画

すくみずログ YouTubeチャンネルでレース動画を公開中

レース会場

東海シクロクロス第4戦、第5戦の会場は、愛知県日進市の愛知牧場。酪農体験をしたり、動物と触れ合ったりできるレジャー施設だ。
広い敷地の一部を利用してコースが設営されている。

今回のコースは以下のようなレイアウト。ピット付近のエリアを除いて、全体的にゆるい斜面のレイアウトになっている(コース図の右のほうが高い)。
例えるなら路面がハードパックでコンパクトなマキノ高原。インターバル耐性が試されるパワーコースだ。

あらゆる上りが勝負所になるが、その中でも注意する場所は3箇所。1コーナーを曲がったあとの直登と、コース図右端を下から上に一直線に登る区間、そしてシケイン手前の激坂上り(モーモー坂)。
これらは距離が長く、アタックが決まりやすい。パックから飛び出して差をつけてしまえば、その後のレースを落ち着いて進められる。

東海シクロクロス

なお、愛知牧場のシクロクロスコースは(期間限定ではあるが)常設コースとして開放され、レースが無い日にも練習できる。
初心者の練習はもちろん、普段は時間の都合で難しい機材のセッティング等もじっくり行える。

試走とセッティング

この数日間、日本列島を大雪が襲って大きな影響があった。
関西でも、電車が止まって数時間閉じ込められたり、高速道路が通行止めになったりと、交通にも大きな乱れが出ていた。

週の後半になって落ち着いたかに見えたが、金曜にまた雪。土曜早朝の時点で、新名神高速道路が通行止め、名神も一部区間が冬タイヤ規制。
普段使う名阪国道は一般道なので道路情報がいまいちはっきりしない。ただ、夜の時点では少し積雪があったようだ。

このように、道路状況はあまり良くない。輪行プランも検討したが、最終的に、路面凍結リスクを下げるため、ギリギリまで出発時間を遅らせることにした。

ライブカメラで本線上に積雪や凍結がなさそうなことを確認して、9時半に大阪を出発。
天理から名阪国道に乗ると、Ωカーブあたりから雪景色になってきた。路面は濡れているものの日が差しており、橋の上も凍結はなさそう。ただ、路肩には雪が残っているので慎重に進む。
東名阪に乗ると路面が乾いてきて、伊勢湾岸道は完全にドライ路面になっていた。

会場到着は12時過ぎ。すぐに用意をして、12時30分から試走。空気圧を決め打ちで合わせてコースイン。
路面は砂利とハードパックがメインで、ピット周辺は草地。コンディションはほぼドライといった具合。バイク2台それぞれで1周ずつ走って、CGCXを履いた2号車でスタートすることに決めた。

昼試走の直後にレースというスケジュールなので、水分補給したらすぐに招集へ。

レースレポート

ゼッケン7番。1列目からスタート。ホームストレートは滑りやすい砂利の路面なので、スタートダッシュ、そして1コーナーには気を使う。
幸い、うまくクリートを拾って飛び出せたので、先頭パックで安全にクリアできた。

Photo Kikuzo

レース序盤はゼッケン1番の大町選手が牽引する数名のパックに入る。
上りのダッシュで振り落とされそうになるが、頑張って食らいつく。
結果、1周目のラップタイムは6分40秒台と、自分のペースより20秒以上速かった。

1周目の終わり頃は大町選手、チームメイトの岩田さん、私という3名体制に。
だが、2周目に入って1コーナー後の上りで大町選手が飛び出した。

ここは追うべき状況だが「明日もレースがあるので今日はあまり無理したくないな…」という思いがフッとよぎって、踏むのを躊躇した。
…もとい、完全なオーバーペースで反応できなかった。

ここで岩田さんともども脱落。1周目の反動に加えて、牽引役がいなくなったことでペースが緩む。
後続から上がってきたパワー自慢の選手にボコボコ抜かれて、この周回で8位まで順位を落とした。

落ちるところまで落ちた3周目は岩田さんと再合流してチームメイトパックを形成。自分のペースを取り戻し、タイムが下げ止まった。

レースが中盤戦に差し掛かった4周目、スタートで沈んだ大原選手が上がってきた。初代全日本チャンピオンのレジェンドだ。少しずつギャップが縮まりパックに。そしてモーモー坂で抜き去っていった。
一旦は離されたものの、次の集会で距離を詰める。再びパックを形成したら、後から走り方をじっくり観察する。
大原選手の走りには急な動きが一切無い。減速も旋回も、クルージングしているのかと思うほどにスムーズで、スピードを感じさせないが実際は速い。
そしてコーナーを抜けたら加速。力強いダンシングは20歳以上年上とは思えない。

レジェンド大原選手とゴルゴダの丘を登る Photo なすぴー

しばし競り合った後、ようやくパック体制を崩せた。前に出てからも、大原選手の乗り方を思い出しながら走る。

このまま単独でフィニッシュか…と思いきや、後から追い上げてきた選手が。
とんでもないパワーを持っているようで、上り区間でみるみるリードが失われていく。

Photo Kikuzo

背後に張り付かれ、残り2周、8周目の階段区間、通称「ゴルゴダの丘」で追い抜かれる。
その後のコーナーで抜き返したものの、2名の6位パックで最終周回へ。

フィジカルでは完全に私が不利なので、先行されると勝機が薄い。なんとか先頭を抑えきりたいところだ。
コース前半の丘区間によくある、下り→180度ターン→上り、というセクションで、コーナリングスピードを生かして差をつけようとするが、なかなか決定打にならない。
そして逆に、警戒ポイントであった、コース図右端の長い直線の上りでアタックされる。
こちらもVO2MAXパワーで踏んでいるのに、後ろにつく余裕すらないほどのスピード差で飛んでいった。

心が折れそうになったが、先の周回では難しいコーナーに苦戦してた彼。まだ諦めるのは早い。
特にコース後半、ピットエリアより下のエリアで差を数秒縮められる自信があった。

完全に追いつくには至らなかったが、モーモー坂を登り、シケインを越えて再乗車。ピットレーンのあたりで射程圏内に収めた。

そして砂利で滑りやすい最終コーナー。ちょっと強引だったかもしれないが、ガラ空きのインに差し込んでパス。
コーナーを立ち上がって、6位でフィニッシュした。

Photo Kikuzo

レースを振り返って

6位というのはまた微妙な結果だが、レジェンド大原選手の走りを間近で見たり、経験とテクニックを生かしてフィジカル差をひっくり返したり、と、中身の濃い走りができた。
何より、無事に会場に来て、レースできた事が嬉しい。

ところで最後競り合った選手は、群馬グリフィンの小山選手だった。JプロツアーをPで走る選手…そりゃ速いわ。
ただ、先週の堺浜でC1に上がったばかりらしい。シクロクロス初心者でこの速さ、今後テクニックを身に着けたらいよいよ太刀打ちできなくなりそうだ…

Photo Kikuzo

さて、レースは明日もある。むしろJCX戦である日曜日の東海CX第5戦 愛知牧場Day2が本番といえる。
温泉で身体を休め、失ったカロリーと栄養を摂取し、翌日に備えることとした。(と言いながら、土曜日の深夜にこのレースレポートを書いたのだけれど)

応援・撮影・サポートありがとうございました。

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