VO2MAXゾーンを集中的に刺激するワークアウト。
L5の下限で3×3分、上限で4×2分のインターバルを行い、有酸素運動能力を高める。
4wk PRL Prep > Day 3 – Vo2 Max 3min & 2min
https://whatsonzwift.com/workouts/4wk-prl-prep/week-2-day-3-vo2-max-3min-2min
メニュー
- アップ
- 50→75% 10分
- 98% 5分
- 55% 5分
- メインセット
- ①L5下限 3×(106% 3分+55% 3分)
- レスト 55% 2分
- ②L5上限 4×(118% 2分+55% 4分)
- クールダウン
- 75→50% 10分
ワークアウトについて
VO2MAX(最大酸素摂取量)
ZWIFTにおけるパワーゾーンは、FTPを基準(100%)として、以下のように区切られている。
- Zone 1 (灰 リカバリー) …~59%
- Zone 2 (青 エンデュランス) …60~75%
- Zone 3 (緑 テンポ) …76~89%
- Zone 4 (黄 LT:乳酸閾値) …90~104%
- Zone 5 (橙 VO2MAX) …105~118%
- Zone 6 (赤 AC:無酸素運動能力) …119%~
今回のワークアウトがフォーカスするのは、Zone 5(当サイトではL5と呼称)。
このパワーゾーンでは、VO2MAX(最大酸素摂取量)を刺激し、効率的に鍛えることができる。
有酸素運動は、体に蓄えた糖や脂肪を分解することで、長時間にわたって大量のエネルギーを供給する。
反応には酸素が必要なため、十分なトレーニングを積んだ選手が有酸素運動で発揮できるパワーは、酸素の摂取量、すなわち最大酸素摂取量(VO2MAX)によって限界づけられる。
VO2MAXを鍛えるには、有酸素系がフル回転している状態にする必要があるが、このときの強度は、FTPの106~120%程度にあたるL5ゾーン。
この強度では無酸素運動も行われており長時間継続できないため、数分に区切ってインターバルトレーニングを行い、滞留時間を稼ぐ。
VO2MAXの下限と上限でインターバル
メインセットは以下の2本立て
①L5下限 3×(106% 3分+55% 3分)
②L5上限 4×(118% 2分+55% 4分)
L5は105~118%なので、①では下限近く、②では上限近くの強度になる。
L5下限にあたる①は、LT(乳酸閾値)の少し上。FTP計測時の20分走くらいの強度となる。
一方②はVO2MAXゾーンの限界、あるいは無酸素運動の下限に相当する強度で、無酸素運動を行う速筋が活発に働き、急速に乳酸が蓄積されるようになる。
そのため、①よりもインターバルの滞留時間が短く、回復のためのレストが長く取られている。
ところで、FTPに対する実際のVO2MAXパワーは個人差があるが、トレーニングを積んだ人間はVO2MAXに対してFTPが高い。
つまり、ZWIFTのパワーゾーンではL5でも、運動生理学的には無酸素運動に入っていることがある。
また、無酸素運動を行うためのエネルギー貯蔵量(FRC)も個人差があるため、無酸素運動容量を刺激するZWIFTワークアウトは、人によって難易度が大きく異なる。
あまりにも楽、あるいはとても完遂できないほどキツい場合は、ワークアウトの負荷を調整したほうが良い。
ワークアウト実走
代表的VO2MAXインターバルワークアウト The Gorbyのメニューと比べるとちょっとヌルめの本ワークアウト。
もうちょっとキツめでも完遂できそうなので、負荷5%アップで挑戦した。
まずはランプアップ後、5分間のLT走で脚と心拍にプレッシャーをかける。その後5分休んでメインセットへ。
まずは、L5下限で3分間のインターバル。といっても、パーセンテージを上げてるのでL5ゾーン中央付近。
110%相当なので、ちょうどGorbyと同じくらいの強度。
この3分間が長い。チラッと残り時間を見ると1分しか経っていなかったりする。
残り時間を見ると精神的にキツいので、ペダリングに集中する。
2日前のシクロクロスレースで酷使した脚がまだ回復しきっておらず、心拍は余裕があるがペダルに力が入らない。
3分のVO2MAX走の後は同じく3分間のレストが設けられるが、こちらは一瞬で過ぎる。
3本終わったら3分のレスト+2分追加で合計5分の休憩。少し落ち着いて、後半の高強度VO2MAXインターバルへ。
ワークアウト後半は、L5上限の強度で2分間+レスト4分。これを4本行う。
負荷を増しているので強度は124%。L6(無酸素運動)に足を突っ込んでいる。
筋疲労でトルクが出ないので、回転数でカバー。プッシュ2分に対してレストが4分あったので、なんとか乗り切れた。
関連情報
SARISサポートライダー活動について
2020年12月よりSARIS JAPANサポートライダーとなり、
インドアトレーニングやバーチャルライドを盛り上げる活動を行っています。
トレーニングにはSaris H3を使用しています。